Musical Theater Japan

ミュージカルとそれに携わる人々の魅力を、丁寧に伝えるウェブマガジン

2023-01-01から1年間の記事一覧

“歌の持つ意味”が突き刺さる、母娘の半生描く映画『ペルシアン・バージョン』

今年も多彩な作品が上映された東京国際映画祭で、「歌」の持つ意味を痛切に感じさせたのが、イラン系アメリカ人の母娘の半生を描く『ペルシアン・バージョン』。コメディの形をとりながら、切実なメッセージを投げかけた本作をご紹介します。

配信有『ベートーヴェン』観劇レポート:至福の音楽とともに描く“不滅の愛”

ベートーヴェンの秘めた恋を、ほぼ全曲彼自身の楽曲で彩ると言うコンセプトのもと、クンツェ&リーヴァイが書き上げた新作ミュージカルが、今年1月に世界初演。それに続き、豪華キャストを得て開幕した日本版をレポートします。

『ジル・ド・レ』岡本悠紀・青野紗穂・エリザベス・マリー・大音智海が語る、“蚤ミュージカル”の大きな夢

第一次世界大戦下のフランスで、サーカスから逃げ出した蚤のジル・ド・レ。彼の視点から名もなき男女の恋を描く「蚤ミュージカル」が、河田唱子さんの作、田中和音さんの音楽で誕生、間もなくトライアウトを迎えます。 意欲的な新作に挑む岡本悠紀さん、青野…

『東京ローズ』演出・藤田俊太郎、出演・飯野めぐみ、山本咲希インタビュー:逆境を生き抜いた女性の信念を、6人のリレーで描く

米国と日本、二つの祖国に翻弄された女性、アイバ・トグリを描く『東京ローズ』。英国発の意欲作を演出する藤田俊太郎さん、出演の飯野めぐみさん、山本咲希さんに、オーディションの思い出や稽古の手応えなどをじっくり語っていただきました!

歌唱指導の役割とは?『春のめざめ』歌稽古レポート&北村沙羅・安部誠司インタビュー

ミュージカルのスタッフ一覧で見かける「歌唱指導」とは、どのような仕事でしょうか。ミュージカル公演にとって大切な「縁の下の力持ち」の一例を、ドイツの若者たちの青春を描く『春のめざめ』のヒロイン役・北村沙羅さんの歌稽古レポと、北村さん、歌唱指…

舞台『鬼滅の刃』遠山裕介・佐竹莉奈インタビュー:妓夫太郎と堕姫、最強(最恐)の兄妹を演じて

2020年にシリーズ1作目が登場した舞台『鬼滅の刃』が、第四作にあたる最新作を上演。遊郭が舞台の物語で炭治郎たちの前にたちはだかる鬼、妓夫太郎を演じる遠山裕介さん、堕姫を演じる佐竹莉奈さんに、『鬼滅の刃』、そして舞台版の魅力をじっくりお話いただ…

「TOHO MUSICAL LAB.」2023観劇レポート:ミュージカルの可能性を探求する企画、待望の再始動

2020年、注目のクリエイターによる2本の新作をライブ配信し、大きな反響を呼んだ「TOHO MUSICAL LAB.」が、3年ぶりに再始動。新たな顔ぶれで、今回は有観客の形で上演された2本の短編『わたしを、褒めて』『DESK』をレポートします。(12月10日までアーカイ…

『クリスマス・キャロル』松村雄基インタビュー:“人生は、いつでもやり直しが出来る”

世界で最も愛されているクリスマス小説の一つを、西田直木さんの台本・音楽・演出で舞台化したミュージカルが、今年は松村雄基さん主演で上演。『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』での好演も記憶に新しい松村さんに、作品やミュージカルへの思いをう…

ストレート・プレイへの誘い 『ビロクシー・ブルース』観劇レポート:スタンダード・ナンバーとともに蘇る、新兵訓練キャンプでの青春

『おかしな二人』等で知られるニール・サイモンの自伝的戯曲を、濱田龍臣さんら若手実力派キャストが演じる『ビロクシー・ブルース』。新納慎也さんはじめ、ミュージカルでお馴染みのキャストも出演する舞台をご紹介します。

『ルームメイトと謎解きを』小野塚勇人インタビュー:男子校が舞台の“青春ミステリー”、エネルギッシュに届けたい

楠谷佑さんの青春ミステリー小説が、作曲家の桑原まこさん、ジャズピアニストの桑原あいさん姉妹の音楽に彩られて舞台化され、間もなく開幕。主人公の雛太をダブルキャストで演じる小野塚勇人さんに、ミュージカルで「謎解き」をする心持ちや見どころをうか…

『聲の形』観劇レポート:もがきながら見出す“人生の可能性”

2016年に劇場アニメ版が公開された大今良時さんの漫画『聲の形』が、板垣恭一さんの脚本・演出、桑原まこさんの音楽で舞台化。山﨑玲奈さん、島太星さんの主演で開幕した舞台をレポートします。

『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』畠中祐インタビュー:SNS時代に刺さる「人間なんて一人じゃ生きていけない」

1988年に旗揚げ公演として初演以来、上演を重ねてきた『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』を、音楽座ミュージカルが久々に上演。過去に主人公の悠介を演じた畠中洋さん、佳代を演じた福島桂子さんの長男で、今回、悠介役をダブルキャストで演じる、…

『The Star~悪魔と契約した男~』主演・原田優一 VS 作曲・Ko Tanaka:“現実とファンタジーを行き交う愛”を描く、渾身の新作

時空を超えて運命の恋人を探し続ける男を描いた新作ミュージカルが、間もなく開幕。台本・音楽ともに原田優一さんに「あて書き」された本作の魅力と手応え、オリジナル・ミュージカルへの思いを、原田さん、作曲のKo Tanakaさんにうかがいました。

『ボディガード』内場勝則×水田航生インタビュー:最高のエンタテインメントを“団結のカンパニー”で、再び。

ホイットニー・ヒューストン主演の大ヒット映画を舞台化し、日本でも人気の『ボディガード』が、24年に再再演。初演からヒロインのマネジャー、ビルを演じる内場勝則さん、初演以来2回目の出演となる広報担当サイ役の水田航生さん、お二人の意外な関係性(?…

『のだめカンタービレ』観劇レポート:ミュージカルの手法で描く、突き抜けたヒロインの恋と音楽修業の日々

累計発行部数3900万部超、後にTVドラマやアニメ、映画化もされた二ノ宮知子さんの大ヒット漫画がミュージカルに。上野樹里さん、竹中直人さんの“夢の再共演”も話題の舞台をレポートします。

相葉裕樹×内藤大希×大山真志×上口耕平:とっておきの年忘れは“祭シリーズ”で

新解釈の時代劇と、ショーの二部構成で人気の「祭シリーズ」が、今年は本格ミュージカル仕立てで登場。華やかな出演者の中から、相葉裕樹さん、内藤大希さん、大山真志さん、上口耕平さんにお集まりいただき、シリーズの魅力等について、たっぷり語っていた…

『ラグタイム』観劇レポート:混沌の中の希望を、“新しいミュージック”に乗せて

1998年トニー賞で13部門にノミネートされ4部門で受賞、上演が待ち望まれた『ラグタイム』が、四半世紀をかけて遂に日本上陸。石丸幹二さん、井上芳雄さん、安蘭けいさんら豪華キャストが描く渾身の人間のドラマをレポートします。

『ヴァグラント』観劇レポート:100年前に新たな時代を切り拓いた人々の、熱き問い

ロックバンド、ポルノグラフィティのギタリストである新藤晴一さんが手掛ける“初”ミュージカル。脚本家・演出家の板垣恭一さんとタッグを組み、綺羅星のようなキャストを得て創り上げた舞台をレポートします。

板垣恭一×永野亮比己 MTJクロストーク:目指す表現のために、諦めずに闘う。

精力的に新作ミュージカルを手掛けている演出家・板垣恭一さんと、卓越したダンスを武器に劇団四季で活躍、近年は振付家、演出家としても知られる永野亮比己さん。これまで接点が無かった二人が、互いに新作舞台を控える中で、クロストークに挑戦。“演出の極…

『スクールオブロック』観劇レポート:心に音楽(≒自由)があることの歓び

2020年に初演の予定がコロナ禍により中止となった『スクールオブロック』が、満を持して上陸。破天荒な主人公を西川貴教さん、柿澤勇人さんがダブルキャストで演じ、子供から大人まで、幅広い層が心行くまで楽しめる舞台をレポートします!

劇団ぼるぼっちょ『魔女のメヌエッサ』稽古場レポート:ウィットに富んだ“シェイクスピア×おとぎ話” 音楽劇

安倍康律さんが主宰し、作・演出・作詞作曲・振付を担当している劇団ぼるぼっちょが、4年ぶりに新作を上演。前回はユーモアたっぷりのメルヘン調音楽劇でしたが、今回はいかに? 佳境に入った稽古を、主演の高橋由美子さん&振付も兼ねる碓井菜央さんのミニ…

高野菜々「“一寸先”にあるのは闇ではない、と信じるために。」:『生きる』2023を語る

幅広い層に支持されるオリジナル・ミュージカルの傑作『生きる』再再演が、間もなく開幕。今回新たに小田切とよ役を演じる高野菜々さん(音楽座ミュージカル)に、主人公・渡辺勘治にインスピレーションを与えることになる“とよ”役に取り組む日々を語ってい…

平方元基「深呼吸をして、この問いに向き合う。」:『生きる』2023を語る

黒澤明監督の名作映画を2018年に舞台化し、ふだん観劇から縁遠い層にも浸透、絶賛された『生きる』が、待望の再再演。ストーリーテラーでもある“小説家”役をダブルキャストでつとめる平方元基さんに、本作と出会って深めてきた思い、稽古の手応えなどを語っ…

ストレート・プレイへの誘い『SHINE SHOW!』観劇レポート:カラオケ大会をめぐる、愛すべき人々の狂騒曲

朝夏まなとさん、中川晃教さんら多彩なキャストが、劇団アガリスクエンターテイメントの冨坂友さん脚本、山田和也さん演出のコメディに出演。カラオケ大会という「等身大の世界」を舞台に繰り広げられる騒動の行方は?歌唱シーンもたっぷりの舞台をレポート…

『ヴァグラント』廣野凌大インタビュー:脆くて強い、“人間くさいヒーロー”を生きる

ポルノグラフィティのギタリストである新藤晴一さんと、板垣恭一さんがタッグを組んだオリジナル・ミュージカル『ヴァグラント』が間もなく開幕。大正時代の炭鉱の町を舞台とした物語で、主人公・佐之助を演じる廣野凌大さんに、開幕直前の手応えや一筋縄で…

『スクールオブロック』演出・鴻上尚史インタビュー:“夢見る頃を過ぎた世代”の心にも響く、傑作ミュージカル

2020年にコロナ禍で公演中止を余儀なくされた『スクールオブロック』が、遂に日本初演。名門進学校を舞台にした破天荒な快作の日本版を演出する鴻上尚史さんに、本作の魅力、キャストへの期待や秘めた野望(⁈)などさまざまにうかがいました。

『KANO ~1931 甲子園まで2000キロ~』大浦龍宇一、台湾キャストインタビュー:3民族混成チームが起こす奇跡、一世紀後に演じる意味

愛媛県の坊っちゃん劇場でロングラン中の新作『KANO~1931 甲子園まで2000キロ』がこの夏、作品にちなんで日本人、台湾人キャストの混成チームで特別上演。感動の実話をもとにした舞台に挑む主演の大浦龍宇一さん、台湾人キャスト3名にお話をうかがいました。

『スクールオブロック』濱田めぐみインタビュー:あの日のひらめき、そして今

J・ブラック主演で一世を風靡したコメディ映画が、A・ロイド=ウェバーの手で舞台化され、遂に日本に上陸。ロックかぶれの主人公の前に立ちはだかる厳格な校長ロザリーを演じるのが、『バンズ・ヴィジット』での好演も記憶に新しい、濱田めぐみさんです。ご…

親子で観たい!この夏のミュージカル②『シュレック・ザ・ミュージカル』:おとぎ話に織り込まれた、胸熱くなるメッセージ

この夏、「子供とどこに行こう」というご家族にお勧めのミュージカル第二弾は、昨年のトライアウトが大好評を博した『シュレック・ザ・ミュージカル』フルバージョン公演。なんと各回で文化庁による子供招待枠が設定されています。公演は30日まで、お時間の…

親子で観たい!この夏のミュージカル①『カラフル』:思春期の子供と家族、それぞれの思いをヴィヴィッドに描く

23年の夏休み、“子供とお出かけ、どこに行こう?”という方に向けて、親子鑑賞にぴったりのミュージカルをご紹介します。一本目は、YA小説の傑作を小林香さんの脚本・演出で舞台化した『カラフル』。久々のミュージカル出演に体当たりでのぞむ、鈴木福さんの…