Musical Theater Japan

ミュージカルとそれに携わる人々の魅力を、丁寧に伝えるウェブマガジン

『RENT』2023観劇レポート:引き裂かれた時代に、私たちはどう生きるのか

プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』をベースに、J・ラーソンが現代のNYに生きる若者たちを描いた『RENT』が、3年ぶりにシアタークリエで上演。2020年公演はコロナ禍によって一部中止を余儀なくされただけに、まさに“待ち望まれた”舞台をレポートします。

『ファントム』saraインタビュー  “舞台を通して手を繋ぐ”役者を目指して:新星FILE vol.4

“もう一つの『オペラ座の怪人』譚”として日本でも人気の『ファントム』が、4年ぶりに上演。クリスティーヌ役に抜擢された新星のsaraさんに、オーディションの思い出や描きたい人物像、これまでの道のりをうかがいました。

『ジキル&ハイド』真彩希帆インタビュー:“今この時”、ルーシー役に真剣勝負で挑む

ヴィクトリア朝のロンドンを舞台に、人間の善と悪をスリリングに描きだすミュージカルが、一部に新キャストを迎えて上演。主人公にインスピレーションを与えるルーシーを新たに演じる真彩希帆さんに、大役に向き合う心境をうかがいました。

『アニー』マルシア&笠松はるインタビュー:皆の気持ちが一つになる、幸せな舞台へ

21年、22年はコロナ禍の影響下、1幕もののスペシャル・バージョンで上演されていた『アニー』が、遂にフル・バージョンで上演!この2年間、ハニガン役とグレース役として火花散る応酬を見せていたマルシアさん、笠松はるさんに、“バトル”の心持やフル・バー…

『太平洋序曲』脚本家ジョン・ワイドマン インタビュー:半世紀前、そして今も“日本という国”に惹かれる理由

黒船の来航によって大きな変化を遂げて行く日本を描いた『太平洋序曲』の作者、ジョン・ワイドマン氏が、久々の日本上演を機に来日。舞台の鑑賞翌日、興奮冷めやらぬ中で創作や舞台化のエピソード、ディテールに込められた意図などを、じっくり語っていただ…

『ジェーン・エア』観劇レポート:誠実に生き、愛し、赦すこと。

C・ブロンテの小説をジョン・ケアード、ポール・ゴードンが舞台化し、日本では2009年に初演されたミュージカルが久々に上演。上白石萌音さん、屋比久知奈さん、井上芳雄さんらが演じる新たな『ジェーン・エア』をレポートします。

『キングアーサー』観劇レポート:スケール感豊かに描く“運命との対峙”

【3月下旬~オンライン配信有】古くから語り継がれるアーサー王伝説を、『1789ーバスティーユの恋人たち』等で知られるドーヴ・アチアが2015年に舞台化したロックミュージカルが、男女キャストで日本に上陸。視覚、聴覚、そしてエモーションの3方向から観客…

『マチルダ』大塚千弘インタビュー:「自分の個性を分かってくれる人はどこかにいる。未来はきっと切り拓ける」と信じられるミュージカル

ロアルド・ダールの人気児童文学を原作として舞台化されたミュージカルが、遂に日本に上陸。主人公マチルダの不幸の原点⁈こと、“毒親”ミセス・ワームウッドを演じる大塚千弘さんに、初めて本作を読んだ小学生当時と今との作品観の違い、ミセス・ワームウッド…

『マチルダ』嘉村咲良・熊野みのり・寺田美蘭・三上野乃花インタビュー:本が大好きで“ちょっと特別”な女の子の活躍をお楽しみに!

理不尽な大人たちに立ち向かう5歳の少女を描き、各国で大ヒット中のミュージカルが間もなく、日本でも開幕。1000人以上が参加したオーディションで選ばれた4人に、マチルダを演じたかった理由や稽古の手応え、お勧めの見どころなど、のびのびと語っていただ…

『ジキル&ハイド』栗原英雄インタビュー:善悪渦巻く社会で生き抜く彼は白か黒か、それとも。

実験によって二重人格となってしまう科学者を描くミュージカルが、待望の再演。主人公の義理の父となるダンヴァース卿役の栗原英雄さんに、作品に取り組む心境や気心の知れた仲間たちとの共演、ミュージカルへの思いなどお話いただきました。

『太平洋序曲』海宝直人インタビュー:数学のような美しさ秘めた音楽に身を委ね、“現代日本の起点”に思いを馳せて

日本の開国を描いたソンドハイムの野心作が、マシュー・ホワイトの新演出で上演。ひょんなことから外国との折衝を担うことになる下級武士・香山をダブルキャストで演じる海宝直人さんに、ソンドハイム音楽について思うこと、作品が投げかけるものなど、様々…

『ノートルダムの鐘』野中万寿夫インタビュー:カジモドを育てる気持ちには、一点の曇りも無かった

ヴィクトル・ユゴーの『ノートルダム・ド・パリ』を原作として、中世の人間ドラマを鮮やかに描き出した『ノートルダムの鐘』が、京都で上演中。2016年の日本初演以来、大助祭フロローを骨太に演じ続けている野中万寿夫さんに、複雑な感情渦巻く難役を演じる…

『ビリー・ホリデイ物語』A・マクドナルドの絶唱を、映画館で。

こだわりのアングルで収録された英米のよりすぐりの舞台を、映画館で上映するシリーズ「松竹ブロードウェイシネマ」。3月10日からは、20世紀を代表するジャズ・シンガーの一人、ビリー・ホリデイの晩年のライブを描く『ビリー・ホリデイ物語』が上映されます…

『ジョン マイ ラブ』横内謙介×深沢桂子:愛媛にミュージカル熱を根付かせた“坊っちゃん劇場”の魅力を語る

2006年の創設以来、オリジナルミュージカルを年に1本ずつロングランしてきた愛媛県の「坊っちゃん劇場」が、第十六作『ジョン マイ ラブ』を上演中。1月に4日間限定で行われた本作の東京公演を機に、作・演出の横内謙介さん、音楽監督・作曲の深沢桂子さんに…

『太平洋序曲』松下優也インタビュー:真実を問いかける、カメレオンのような存在としての“狂言回し”

開国に揺れる日本を描いたソンドハイムの野心作『太平洋序曲』が、英国人演出家マシュー・ホワイトの新演出で登場。ことの顛末を語る「狂言回し」役をダブルキャストで演じる松下優也さんに、英米日と様々な視点が重なる今回の『太平洋序曲』の面白さと抱負…