Musical Theater Japan

ミュージカルとそれに携わる人々の魅力を、丁寧に伝えるウェブマガジン

『燃ゆる暗闇にて』観劇レポート:純粋な生徒たちが“幸福に生きる世界”に投じられた炎

盲学校を舞台に「幸福」の真偽を問う、スペインの劇作家アントニオ・ブリオ・バリェホの戯曲が、韓国でミュージカル化。田中麻衣子さんの演出による日本初演をレポートします。

『ジャングル大帝レオ』上演中! 秋田から“今、求められる舞台”を発信し続ける「わらび座」を訪ねて

秋田新幹線・角館駅からほど近い「あきた芸術村」を拠点に、多彩な舞台を発信し続ける「わらび座」。手塚治虫さん原作の新作ミュージカル『ジャングル大帝レオ』をロングラン中の劇団を現地に訪ね、主演のお二人にじっくりお話をうかがいました。

松竹ブロードウェイシネマ『アーネストに恋して』主演ヴァレリー・ヴィゴーダ  インタビュー:思いをシェアできる人は、きっとどこかにいる。

寝不足のシングルマザー音楽家が、前世紀の探検家と時空を超えた冒険の旅に出る⁈ 奇想天外なストーリーとユニークな音楽、出演者の芸達者ぶりが絶賛された快作が、海外ミュージカルを映画館で楽しむシリーズ「松竹ブロードウェイ」に登場。本作の生みの親で…

『CLUB SEVEN another place』観劇レポート:至福の“エンタメ玉手箱”2024年版が開幕

ソング&ダンスに芝居、タップ、ミュージカル、スケッチと多彩な要素を取り入れ、2003年の初演以来、多くのファンを魅了してきたエンターテインメント・ショー『CLUB SEVEN』が、21年目に突入。『CLUB SEVEN another place』のタイトルで開幕した舞台をレポ…

『イン・ザ・ハイツ』2024インタビュー:世界初の女性版“ピラグア屋”役を演じるMARU、グラフィティ・ピート役でミュージカル初挑戦の世界的ダンサーKAITA

9月22日に待望の日本再再演が開幕した『イン・ザ・ハイツ』で、世界で初めて女性としてピラグア屋を演じるMARUさん、グラフィティ・ピート役でミュージカルに初出演の世界的ダンサー、KAITAさん。作品世界で確かな存在感を放つお二人に、開幕直前の某日、手…

『イン・ザ・ハイツ』2024 松下優也インタビュー:作品の“根っこ”を胸に、“人のために生きる”ベニーに再び、挑む

2021年の映画版も記憶に新しい『イン・ザ・ハイツ』の日本初演に、ベニー役で出演した松下優也さんが、10年ぶりに同役に復帰。愛着ある作品に対する真摯な思いから、ご自身の“生き方”、その信条に至るまで、「激深」に語って下さいました。

『イン・ザ・ハイツ』2024 豊原江理佳インタビュー:ラテン・コミュニティで躍動する“ちょっとスナビー”なヴァネッサ

リン=マニュエル・ミランダの出世作で、2021年には映画化もされた『イン・ザ・ハイツ』の再再演が、まもなく開幕。念願叶って今回、主人公ウスナビが憧れる女性ヴァネッサを演じることになった豊原江理佳さんに、作品への熱い思い、そして本作の音楽の魅力…

大ヒット映画をミュージカルに。『プリティ・ウーマン』来日版が開幕

1990年に公開されて世界的な大ヒットとなり、ヒロインを演じたジュリア・ロバーツを一躍スターダムに押し上げた映画が、『キンキーブーツ』のジェリー・ミッチェルの演出・振付でミュージカル化。今回、初の来日公演となった本作をご紹介します。

ストレート・プレイへの誘い:『ロボット』朝夏まなと&渡辺いっけいが語る、一世紀前に書かれた予言的な衝撃作への挑戦

およそ1世紀前に書かれ、「ロボット」という語の語源にもなったチャペックの戯曲を、ノゾエ征爾さんの演出で上演。科学の進歩によって作り出された幸福な世界は、いつしかディストピアに転じてしまい…。心優しいヒロイン、ヘレナを演じる朝夏まなとさんと、…

Reading Musical 『BEASTARS』観劇レポート:獣たちの“彷徨う青春”

その猛々しい外見とは裏腹に、内気な主人公の青春を通して、深いテーマが浮かび上がる漫画『BEASTARS』が、多彩な音楽に彩られたリーディング・ミュージカルとして舞台化。一つの役を「声の表現者」「身体による表現者」の二人で演じるというスタイルが特徴…

『RENT』観劇レポート:“過去も未来も無い、今”を生きる若者群像を、日米合作で描く

プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』にインスピレーションを得て、現代の若者たちの切実な生きざまを描き、世界各地で愛されてきた『RENT』が、日米合作という形で上演。マーク役を26年ぶりに山本耕史さんが演じることでも話題の舞台をレポートします!

『ピーター・パン』2024観劇レポート:幸福な“遊びの時間”が続く世界【親子で観たい!2024夏の舞台④】

【親子で観たい!2024夏の舞台】シリーズを締めくくるのは、1981年以来、44年目の上演となる『ピーター・パン』。昨年からの続投で長谷川寧さんが演出・振付をつとめ、山﨑玲奈さんがタイトルロールを演じる2024年の舞台を通して、本作が長く愛されてきた理…

音楽劇『空中ブランコのりのキキ』咲妃みゆ&松岡広大インタビュー:不思議な童話世界を存分に楽しんで【親子で観たい!2024夏の舞台③】

中学の国語の教科書でもお馴染みの『空中ブランコのりのキキ』など、別役実さんの童話数本を再構築した音楽劇がこの夏、誕生。サーカスのわくわく感の中にどこか不思議な空気が漂う作品について、主演の咲妃みゆさん、松岡広大さんにじっくり語っていただき…

親子で楽しめる“体験型ミュージカル”『PLAYISLAND ももたろう』レポート&小林遼介インタビュー【親子で観たい!2024夏の舞台②】

子どもを観劇デビューさせたいけれど、大丈夫かな?と不安のある方にお勧めしたいのが、「遊び」「観劇」「ミュージカル体験」が同時に出来るイマーシブ・ミュージカル。渋谷真紀子さんの作・演出でオーストラリアで初演、今夏東京で上演される『PLAYISLAND …

音楽劇『死んだかいぞく』観劇レポート:シンプルで深い“生と死のメッセージ”【親子で観たい!2024夏の舞台①】

世代を超えて楽しめる作品が多数登場する夏休み。お一人様のみならず、家族での観劇にもお勧めしたい演目を厳選してご紹介します。第一弾は下田昌克さんの人気絵本を舞台化した音楽劇『死んだかいぞく』。8月末まで各地を巡演中です。

『モダン・ミリー』2024観劇レポート:鮮やかに、軽快に描く、モダン・ガールの“幸福探し”

20世紀初頭の大都会NYを舞台に、今を生きる女性たちも大いに共感できる「自分探しの物語」として好評を博した、小林香さん演出版『モダン・ミリー』が待望の再演。一部に新キャストを迎えた舞台をレポートします。

『ビリー・エリオット』吉田広大インタビュー:“光と影の物語”を熱く生きる

2009年のトニー賞10部門を受賞し、日本でも上演の度に好評を博してきたミュージカルが、この夏再再演。主人公ビリーの兄で、ストライキに身を投じて行くトニーをダブルキャストで演じる吉田広大さんに、「兄の心情」をじっくりと語っていただきました。

オペラ『蝶々夫人』演出・宮本亞門ロング・インタビュー:世界を舞台に活躍する中で今、見えてきた“アジア人のチャンス”

ミュージカルから能まで幅広いジャンルで活躍する宮本亞門さんが、新解釈で演出し、各地で絶賛されたオペラ『蝶々夫人』が、5年ぶりに東京で上演。作品への思いから世界を舞台に活動する上での信条、舞台に憧れる若い世代へのアドバイスまで、様々なお話をじ…

『ラフへスト~残されたもの』ソニンに訊く:二つの時間軸で描く、濃密な人生の物語

韓国を代表する二人の芸術家たちに愛され、自身もエッセイや絵画の世界で活躍したキム・ヒャンアンの人生を描く独創的なミュージカルが、日本に上陸。タイトルロールを演じ、訳詞にも挑戦しているソニンさんに、作品の魅力や訳詞の手応えなどをじっくり語っ…

『ピーター・パン』小野田龍之介インタビュー:フック船長/ダーリング氏にとっての“時間”、ピーターにとっての“時間”

1981年以来、日本の夏休みにワクワクをもたらしてきた『ピーター・パン』。昨年からフック船長/ダーリング氏で続投している小野田龍之介さんに、ファミリーで楽しめつつ、大人もはっとさせる深さを持つ本作の魅力を、たっぷり語っていただきました。

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』平方元基インタビュー:めくるめく魔法とともに描き出す、“父親になりきれていない”ハリー

日本でも2022年に開幕し、間もなくロングラン3年目に突入する舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。7月から新たにハリー役を演じる平方元基さんに、オーディションの思い出や作品観など、じっくりお話いただきました。

『GIRLFRIEND』観劇レポート:まだ見ぬ未来、満天の星空に探して

アメリカ中西部の小さな町を舞台に、二人の青年が心通わせてゆくさまを丹念に描くミュージカルが、日本に上陸。マシュー・スウィートのメロディアスな楽曲に乗せ、フレッシュなキャストがみずみずしく演じる舞台をレポートします。

音楽座ミュージカル『SUNDAY』新木啓介・岡崎かのんインタビュー:衝撃と浄化をもたらす心理劇

アガサ・クリスティの異色の心理ミステリ『春にして君を離れ』を舞台化したミュージカル『SUNDAY』が、3年ぶりに上演。人生も佳境を迎えた世代にとってはある種ホラーとも言えるかもしれない作品を、キャストはどうとらえているでしょうか。親世代代表として…

『この世界の片隅に』観劇レポート:愛おしい人々の記憶、ミュージカルで描きとめて

戦時下の呉で懸命に生きる主人公と周囲の人々を描き、ドラマやアニメーション映画化もされたこうの史代さんの漫画が、アンジェラ・アキさんの音楽でミュージカルに。昆夏美さん、大原櫻子さん(ダブルキャスト)ら実力派のキャストが心をこめて演じる舞台を…

舞台『鋼の錬金術師』本田礼生・新田健太インタビュー:”殺陣”の観点から語る舞台「ハガレン」の魅力

コミック累計8000万部を超える漫画「鋼の錬金術師」の舞台版が、昨年の第一弾公演に続き、8日から第二弾を上演。大きな見どころの一つとなっているのが、リアルかつエキサイティングな“殺陣”です。今回リン・ヤオ役で目の覚めるような動きを見せる本田礼生さ…

舞台『未来少年コナン』加藤清史郎インタビュー:“この世の核心を衝く”作品を、インバル流に表現する意味

宮崎駿監督の“原点”として知られる名作アニメが、身体表現を駆使した演出で人気のインバル・ピントさん演出・振付で初の舞台化。タイトルロールをつとめる加藤清史郎さんに、本作を今、上演する意義や稽古の手応え等を語っていただきました。

『無伴奏ソナタ』平間壮一インタビュー:皆の“その一ミリ”のために。

劇団キャラメルボックスで上演の度に好評を博してきた『無伴奏ソナタ』が、成井豊さんの脚本・演出・作詞でミュージカル化。この舞台で主人公クリスチャンを演じる平間壮一さんに、“本当の幸福”を問う作品について、表現し続けることへの思いなどを語ってい…

『ロミオ&ジュリエット』石川凌雅インタビュー:“愛が足りていない世界”に投じる一石

フレンチ・ロック・ミュージカルの金字塔と呼ばれる『ロミオ&ジュリエット』が、3年ぶりに上演。今回、ロミオの幼馴染ベンヴォーリオを演じる石川凌雅さんに、この役との“縁”や作品が訴えるテーマについて、たっぷり語っていただきました。

『イザボー』観劇レポート:中世フランスの“稀代の王妃”が現代の観客に問いかけるもの

フランス史上、最も嫌われた王妃だというイザボーとは、どのような人物だったのか。その波乱に満ちた人生を望海風斗さん主演で描く新作オリジナル・ミュージカル『イザボー』をレポートします。

2024年12月Blu-ray発売決定『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』観劇レポート:眠れる勇気を呼び覚ます、“黄金の精神”の物語

荒木飛呂彦さんの人気漫画が、連載スタートから38年の時を経て舞台化。スケールの大きな“宿命の対決”の物語を、舞台ならではの表現を駆使して描いた『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』をレポートします。