Musical Theater Japan

ミュージカルとそれに携わる人々の魅力を、丁寧に伝えるウェブマガジン

観劇レポート

ストレート・プレイへの誘い『裸足で散歩』観劇レポート:“新婚夫婦の最初の危機”をユーモラスに、味わい深く描く

ニール・サイモンの初期の傑作で、新婚夫婦が迎える最初の危機をふんだんな笑いと共に描く『裸足で散歩』が、2年前に続き、加藤和樹さん主演で上演。“愚かしくも真剣で愛に満ちた人々”の舞台をレポートします。

『セツアンの善人』観劇レポート:混沌の世界で“善良さ”は貫けるのか

搾取が横行する世界で“善良”であり続けようとするヒロインを描いたブレヒト劇を、白井晃さんが初演出。ふんだんに音楽を織り交ぜ、葵わかなさん、木村達成さんらがエネルギッシュに演じる舞台をレポートします。

『ニュージーズ』2024観劇レポート:少年たちの“思いの強さ”が、希望をもたらす物語

実話に基づく新聞少年たち(ニュージーズ)の物語を、アラン・メンケンの音楽で舞台化し、ブロードウェイで2012年に開幕。2021年の日本版初演も好評を博したミュージカルが、3年ぶりに帰ってきました。主人公ジャックを岩﨑大昇さんが演じる、2024年版の舞台…

『燃ゆる暗闇にて』観劇レポート:純粋な生徒たちが“幸福に生きる世界”に投じられた炎

盲学校を舞台に「幸福」の真偽を問う、スペインの劇作家アントニオ・ブリオ・バリェホの戯曲が、韓国でミュージカル化。田中麻衣子さんの演出による日本初演をレポートします。

『CLUB SEVEN another place』観劇レポート:至福の“エンタメ玉手箱”2024年版が開幕

ソング&ダンスに芝居、タップ、ミュージカル、スケッチと多彩な要素を取り入れ、2003年の初演以来、多くのファンを魅了してきたエンターテインメント・ショー『CLUB SEVEN』が、21年目に突入。『CLUB SEVEN another place』のタイトルで開幕した舞台をレポ…

大ヒット映画をミュージカルに。『プリティ・ウーマン』来日版が開幕

1990年に公開されて世界的な大ヒットとなり、ヒロインを演じたジュリア・ロバーツを一躍スターダムに押し上げた映画が、『キンキーブーツ』のジェリー・ミッチェルの演出・振付でミュージカル化。今回、初の来日公演となった本作をご紹介します。

Reading Musical 『BEASTARS』観劇レポート:獣たちの“彷徨う青春”

その猛々しい外見とは裏腹に、内気な主人公の青春を通して、深いテーマが浮かび上がる漫画『BEASTARS』が、多彩な音楽に彩られたリーディング・ミュージカルとして舞台化。一つの役を「声の表現者」「身体による表現者」の二人で演じるというスタイルが特徴…

『RENT』観劇レポート:“過去も未来も無い、今”を生きる若者群像を、日米合作で描く

プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』にインスピレーションを得て、現代の若者たちの切実な生きざまを描き、世界各地で愛されてきた『RENT』が、日米合作という形で上演。マーク役を26年ぶりに山本耕史さんが演じることでも話題の舞台をレポートします!

『ピーター・パン』2024観劇レポート:幸福な“遊びの時間”が続く世界【親子で観たい!2024夏の舞台④】

【親子で観たい!2024夏の舞台】シリーズを締めくくるのは、1981年以来、44年目の上演となる『ピーター・パン』。昨年からの続投で長谷川寧さんが演出・振付をつとめ、山﨑玲奈さんがタイトルロールを演じる2024年の舞台を通して、本作が長く愛されてきた理…

音楽劇『死んだかいぞく』観劇レポート:シンプルで深い“生と死のメッセージ”【親子で観たい!2024夏の舞台①】

世代を超えて楽しめる作品が多数登場する夏休み。お一人様のみならず、家族での観劇にもお勧めしたい演目を厳選してご紹介します。第一弾は下田昌克さんの人気絵本を舞台化した音楽劇『死んだかいぞく』。8月末まで各地を巡演中です。

『モダン・ミリー』2024観劇レポート:鮮やかに、軽快に描く、モダン・ガールの“幸福探し”

20世紀初頭の大都会NYを舞台に、今を生きる女性たちも大いに共感できる「自分探しの物語」として好評を博した、小林香さん演出版『モダン・ミリー』が待望の再演。一部に新キャストを迎えた舞台をレポートします。

『GIRLFRIEND』観劇レポート:まだ見ぬ未来、満天の星空に探して

アメリカ中西部の小さな町を舞台に、二人の青年が心通わせてゆくさまを丹念に描くミュージカルが、日本に上陸。マシュー・スウィートのメロディアスな楽曲に乗せ、フレッシュなキャストがみずみずしく演じる舞台をレポートします。

『この世界の片隅に』観劇レポート:愛おしい人々の記憶、ミュージカルで描きとめて

戦時下の呉で懸命に生きる主人公と周囲の人々を描き、ドラマやアニメーション映画化もされたこうの史代さんの漫画が、アンジェラ・アキさんの音楽でミュージカルに。昆夏美さん、大原櫻子さん(ダブルキャスト)ら実力派のキャストが心をこめて演じる舞台を…

『イザボー』観劇レポート:中世フランスの“稀代の王妃”が現代の観客に問いかけるもの

フランス史上、最も嫌われた王妃だというイザボーとは、どのような人物だったのか。その波乱に満ちた人生を望海風斗さん主演で描く新作オリジナル・ミュージカル『イザボー』をレポートします。

2024年12月Blu-ray発売決定『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』観劇レポート:眠れる勇気を呼び覚ます、“黄金の精神”の物語

荒木飛呂彦さんの人気漫画が、連載スタートから38年の時を経て舞台化。スケールの大きな“宿命の対決”の物語を、舞台ならではの表現を駆使して描いた『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』をレポートします。

配信有『メイジ・ザ・キャッツアイ』観劇レポート:東京を代表する劇場の一つ、明治座の150周年を寿ぐ華麗な舞台

【3/8迄アーカイブ配信有】東京を代表する劇場の一つ、明治座の創業150周年ファイナルを飾った『メイジ・ザ・キャッツアイ』。北条司さんの人気漫画の設定を明治時代に移し、怪盗三姉妹の冒険を描く華麗な舞台をレポートします。

配信有『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』観劇レポート:若き怪盗紳士の冒険を描く、ひとときの“夢”舞台

【LIVE配信、アーカイブ配信有(2月18日迄)】小池修一郎さん(脚本・歌詞・演出)、ドーヴ・アチアさん(音楽)がタッグを組み、主演に古川雄大さんを迎えた新作ミュージカル『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』。若き怪盗紳士の冒険を生き生きと描い…

『トッツィー』観劇レポート:ふんだんな笑いとともに描く、崖っぷち俳優の“一か八かの賭け”

D・ホフマン主演のハリウッド映画を舞台化し、2019年トニー賞で11部門にノミネートされたミュージカルが、待望の日本上陸。キャリアの危機にある俳優の“一か八かの賭け”の顛末を、山崎育三郎さんら豪華キャストで描く舞台をレポートします。

『Yuichiro & Friends -Singing! Talking! Not Dancing!-』観劇レポート:2024年の幕開けを華やかに彩る“スペシャル”な舞台

山口祐一郎さんと綺羅星のようなミュージカル・スターたちが、新春に贈るトーク&コンサート『Yuichiro & Friends -Singing! Talking! Not Dancing!-』が、6日に開幕。ミュージカルの名曲にとどまらない多彩なプログラムと、ざっくばらんなトークが楽しい、…

配信有『ベートーヴェン』観劇レポート:至福の音楽とともに描く“不滅の愛”

ベートーヴェンの秘めた恋を、ほぼ全曲彼自身の楽曲で彩ると言うコンセプトのもと、クンツェ&リーヴァイが書き上げた新作ミュージカルが、今年1月に世界初演。それに続き、豪華キャストを得て開幕した日本版をレポートします。

「TOHO MUSICAL LAB.」2023観劇レポート:ミュージカルの可能性を探求する企画、待望の再始動

2020年、注目のクリエイターによる2本の新作をライブ配信し、大きな反響を呼んだ「TOHO MUSICAL LAB.」が、3年ぶりに再始動。新たな顔ぶれで、今回は有観客の形で上演された2本の短編『わたしを、褒めて』『DESK』をレポートします。(12月10日までアーカイ…

ストレート・プレイへの誘い 『ビロクシー・ブルース』観劇レポート:スタンダード・ナンバーとともに蘇る、新兵訓練キャンプでの青春

『おかしな二人』等で知られるニール・サイモンの自伝的戯曲を、濱田龍臣さんら若手実力派キャストが演じる『ビロクシー・ブルース』。新納慎也さんはじめ、ミュージカルでお馴染みのキャストも出演する舞台をご紹介します。

『聲の形』観劇レポート:もがきながら見出す“人生の可能性”

2016年に劇場アニメ版が公開された大今良時さんの漫画『聲の形』が、板垣恭一さんの脚本・演出、桑原まこさんの音楽で舞台化。山﨑玲奈さん、島太星さんの主演で開幕した舞台をレポートします。

『のだめカンタービレ』観劇レポート:ミュージカルの手法で描く、突き抜けたヒロインの恋と音楽修業の日々

累計発行部数3900万部超、後にTVドラマやアニメ、映画化もされた二ノ宮知子さんの大ヒット漫画がミュージカルに。上野樹里さん、竹中直人さんの“夢の再共演”も話題の舞台をレポートします。

『ラグタイム』観劇レポート:混沌の中の希望を、“新しいミュージック”に乗せて

1998年トニー賞で13部門にノミネートされ4部門で受賞、上演が待ち望まれた『ラグタイム』が、四半世紀をかけて遂に日本上陸。石丸幹二さん、井上芳雄さん、安蘭けいさんら豪華キャストが描く渾身の人間のドラマをレポートします。

『ヴァグラント』観劇レポート:100年前に新たな時代を切り拓いた人々の、熱き問い

ロックバンド、ポルノグラフィティのギタリストである新藤晴一さんが手掛ける“初”ミュージカル。脚本家・演出家の板垣恭一さんとタッグを組み、綺羅星のようなキャストを得て創り上げた舞台をレポートします。

『スクールオブロック』観劇レポート:心に音楽(≒自由)があることの歓び

2020年に初演の予定がコロナ禍により中止となった『スクールオブロック』が、満を持して上陸。破天荒な主人公を西川貴教さん、柿澤勇人さんがダブルキャストで演じ、子供から大人まで、幅広い層が心行くまで楽しめる舞台をレポートします!

ストレート・プレイへの誘い『SHINE SHOW!』観劇レポート:カラオケ大会をめぐる、愛すべき人々の狂騒曲

朝夏まなとさん、中川晃教さんら多彩なキャストが、劇団アガリスクエンターテイメントの冨坂友さん脚本、山田和也さん演出のコメディに出演。カラオケ大会という「等身大の世界」を舞台に繰り広げられる騒動の行方は?歌唱シーンもたっぷりの舞台をレポート…

『RENT』2023観劇レポート:引き裂かれた時代に、私たちはどう生きるのか

プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』をベースに、J・ラーソンが現代のNYに生きる若者たちを描いた『RENT』が、3年ぶりにシアタークリエで上演。2020年公演はコロナ禍によって一部中止を余儀なくされただけに、まさに“待ち望まれた”舞台をレポートします。

『ジェーン・エア』観劇レポート:誠実に生き、愛し、赦すこと。

C・ブロンテの小説をジョン・ケアード、ポール・ゴードンが舞台化し、日本では2009年に初演されたミュージカルが久々に上演。上白石萌音さん、屋比久知奈さん、井上芳雄さんらが演じる新たな『ジェーン・エア』をレポートします。