Musical Theater Japan

ミュージカルとそれに携わる人々の魅力を、丁寧に伝えるウェブマガジン

2025-01-01から1年間の記事一覧

デビュー作でメインキャストを演じ、最新作はトニー賞ノミネート。ブロードウェイで快進撃中の新星・上林龍インタビュー【前編】

昨年、大学卒業後わずか1か月半でブロードウェイ・デビューし、今年は出演作『Pirates!』がトニー賞再演賞にノミネート。快進撃を続ける日本人俳優、上林龍さんへの、スペシャルインタビューが実現しました。前編では出演してきた2作品と最近参加したワーク…

ストレート・プレイへの誘い『Take Me Out』三浦涼介・藤田俊太郎インタビュー:9年ぶりのタッグで描く、熱き男たちの悲喜劇

メジャーリーグのロッカールームで展開する悲喜劇を描き、第57回トニー賞演劇作品賞を受賞した戯曲が3回目の上演。交互に出演する2組のうち、レジェンドチームで水先案内人キッピ―役を演じる三浦涼介さんと、彼とは9年ぶりのタッグとなる演出・藤田俊太郎さ…

『1789』(2025年)観劇レポート:革命の足音迫るパリで燃え上がる恋

2012年パリで世界初演されたロック・ミュージカルの東宝版が、2016年、2018年の上演を経て7年ぶりに登場。キャストを一新して上演中の舞台をレポートします。

舞台「鬼滅の刃」其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里 観劇ミニ・レポート:思いを繋ぐ者たち、それぞれのストーリーと死闘

アニメ版も大ヒットした吾峠呼世晴さんの漫画『鬼滅の刃』。その舞台版の第五弾が上演中です。今回から脚本・演出を元吉庸泰さんが担当する舞台をレポートします。

『イリュージョニスト』(2025フル・バージョン)観劇レポート:全ては幻、この愛以外は。

2021年1月に開幕が予定されながら、コロナ禍の影響でコンサート・バージョンでの上演に変更となった日英合作ミュージカルが、4年の歳月を経てフル・バージョンで上演。海宝直人さんはじめ、21年バージョンと同じ顔ぶれが揃い、満を持して披露された舞台をレ…

『手紙』2025 観劇レポート:いつか、その日は訪れるのか。――重い問いに、真摯に対峙し続けるミュージカル

ある日突然、犯罪加害者の家族となってしまった主人公の心の軌跡を描いてベストセラーとなり、映画化もされた東野圭吾さんの小説を、2016年に舞台化。好評を博して再演を重ねてきたミュージカルが4回目の上演を果たしました。村井良大さん、spiさんらが出演…

『アニー』須藤理彩&愛原実花:“働く女性”の視点から、対照的なハニガンとグレースを語る

1986年に日本テレビ主催公演がスタート以来、多くの人々に愛されてきた『アニー』が、今年40年目を迎えます。この節目の年に2度目のハニガンを演じる須藤理彩さんと、今回初めてグレースを演じる愛原実花さんに、“働く女性”の視点から、楽しくハニガンVSグレ…

多角的に劇場を回顧する「帝国劇場展~THE WORLD OF IMPERIAL THEATRE~」、4/27迄開催

今年2月に惜しまれながら休館した帝国劇場。その上演演目の衣裳展示から楽屋の再現まで、さまざまなアプローチで「帝国劇場」を体感できるイベントが、帝劇と縁のある銀座三越にて開催中。コンパクトな空間に劇場のエッセンスが詰め込まれた展覧会をご紹介し…

舞台『鬼滅の刃』其ノ伍 刀鍛冶の里――髙橋かれん×佐々木喜英×蒼木陣×元吉庸泰(演出)、“鬼滅の刃”愛を語る

人と鬼の壮絶な闘いを描く大人気漫画『鬼滅の刃』の舞台版5作目「其ノ伍 刀鍛冶の里」が、間もなく開幕。今回から脚本・演出を元吉庸泰さんが担当する舞台で竈門禰豆子を演じる髙橋かれんさん、鬼舞辻無惨を演じる佐々木喜英さん、猗窩座役の蒼木陣さんに、…

あの”熱い夏”が蘇る-THE CONVOY SHOW vol.43 「ONE DAY〜Last Run! Run!! Run!!!〜」が4/13まで期間限定配信

“⾛り出したら⽌まらない”を合⾔葉に、1986年に結成以来人気を博してきたTHE CONVOYが今夏、「サヨナラの夏」として「THE CONVOY 祭」を上演。それを記念して、4月5日~13日まで、昨年のラスト・コンボイ「ONE DAY~Last Run! Run!! Run!!!〜」が限定配信さ…

『フランケンシュタイン』島 太星インタビュー:“魂を残せる作品”に、“自分の100%以上”を出しながら臨む覚悟

メアリー・シェリーのゴシック小説を大胆な解釈で舞台化した『フランケンシュタイン』。その5年ぶりの再演で、続投の加藤和樹さんとのダブルキャストで、新たにアンリを演じるのが新星・島太星さんです。のびやかな歌声で多方面からひっぱりだこの島さんです…

『フランケンシュタイン』小林亮太インタビュー:“心のありか”を意識しながら、魔性の魅力が溢れる作品に挑む

ゴシック小説の傑作を舞台化し、上演の度に熱く支持されてきたミュージカルが、5年ぶりに再演。怪物を創り出してしまう科学者ビクター・フランケンシュタイン役を今回、オリジナル・キャストの中川晃教さんとのダブルキャストで演じるのが、小林亮太さんです…

『昭和元禄落語心中』観劇レポート:音楽性豊かに描く、落語に生き、愛に生きる者たちのドラマ

雲田はるこさんの長編漫画が、TVドラマ版にも出演した山崎育三郎さんの企画、小池修一郎さんの脚本・演出で舞台化。山崎さん、明日海りおさん、古川雄大さんという、日本のミュージカル界を牽引する3人の共演が実現した新作ミュージカルをレポートします。

『屋根の上のヴァイオリン弾き』2025 観劇レポート:ささやかな日常を懸命に生きる人々への、深い共感

1967年の日本初演以来、50年以上にわたって愛されてきた『屋根の上のヴァイオリン弾き』が、4年ぶりに上演。東京を皮切りに、富山、静岡、愛知、大阪、広島、福岡、宮城、埼玉を巡演中の舞台をレポートします。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』辻凌志朗・戸井勝海インタビュー:人生は“白紙の地図”だと信じられる、小さな奇蹟たちの物語

手紙にこめられた“思い”が、やさしい奇蹟を起こしてゆく…。東野圭吾さんの同名小説を舞台化したイッツフォーリーズの人気作が、5年ぶりに再演。敦也役で客演する辻凌志朗さん(舞台『鬼滅の刃』宇随天元役)、雄治役で客演する戸井勝海さん(『イン・ザ・ハ…

上原理生・宮原浩暢・市川笑三郎が語るリーディング・オペラ『蝶々夫人』:西洋と東洋が出会う、芳醇な音楽朗読劇

朗読と生演奏、歌唱で名作オペラの世界を表現する「リーディング・オペラ」の、第二弾が開幕。惜しみなく美声を披露する上原理生さん、宮原浩暢さんと、自在の台詞術と美しい所作で舞台を席捲する市川笑三郎さんへの、開幕直前インタビューをお届けします。

『SIX』トビー・マーロウ&ルーシー・モス INTERVIEW:革新的ミュージカルに込めたメッセージ

男性目線で語られてきた歴史を新たな視点から見つめ直し、2017年に誕生以来、各地で熱狂的な支持を得てきた『SIX』が、日本に上陸。初ミュージカルでトニー賞オリジナル楽曲賞を受賞した若き作者たち、トビー・マーロウとルーシー・モスに、創作の経緯や作品…

『昭和元禄落語心中』古川雄大インタビュー:落語家たちの愛と業を描くミュージカルに挑む

伝統芸能・落語の世界を舞台に、落語家たちの愛と業を描く人気漫画が、小池修一郎さんの脚本・演出で舞台化。山崎育三郎さん演じる初太郎とともに幼い頃から落語の世界に入門し、切磋琢磨する菊比古役(八雲)役・古川雄大さんに、落語との意外な“縁”はじめ…

『ヒーロー』観劇レポート:誰もが生まれながらに、“自分の人生のヒーロー”

『October Sky』の作者コンビによるミュージカルが、上田一豪さんの翻訳・訳詞・演出で日本に上陸。有澤樟太郎さん演じる、漫画家の夢をあきらめきれない青年の成長をロック・サウンドに乗せて描く舞台をレポートします。

CONCERT『THE BEST New HISTORY COMING』鑑賞レポート【後編】:帝国劇場という“特別な劇場”への思いを共有するひととき

2月末に一時休館となる帝国劇場で連日、大入り満員を続けている CONCERT『THE BEST New HISTORY COMING』。【前編】に続き、初日前日に行われた(現・帝国劇場で行われる最後の)ゲネプロの、後半の模様をお届けします。

CONCERT『THE BEST New HISTORY COMING』鑑賞レポート【前編】:現・帝国劇場ラストを飾る、絢爛豪華なコンサート

建て替えのため今月末をもって一時休館となる帝国劇場。豪華キャストが一堂に会して名曲の数々を披露し、現・帝劇のラストを飾るCONCERT『THE BEST New HISTORY COMING』のゲネプロをレポートします!

ストレートプレイへの誘い:『ポルノグラフィ PORNOGRAPHY/レイジ RAGE』 亀田佳明に訊く、“台本の読み解き方”

名もなき人々の「ある一瞬」をリアルな言葉で切り取り、社会のありようを突き付ける劇作家S・スティーヴンスの2作品が、同時上演。精鋭キャストの一人で、今、最も注目される新劇俳優の一人、亀田佳明さんに、言葉、そして作品との向き合い方をじっくりお話…

『ミセン』観劇レポート:“可能性は常に、ある”。懸命に生きる人々へのエール

韓国でドラマ化され、社会現象化したウェブ漫画を、日韓のクリエイターたちが舞台化。エリートたちの集う会社に飛び込んだ青年の奮闘を描く『ミセン』ミュージカル版をレポートします。

『天保十二年のシェイクスピア』観劇レポート:日本の演劇の豊かさ、底力を体感できる音楽劇

侠客講談とシェイクスピア劇を掛け合わせるという“途方もない”アイディアを実現した井上ひさしさんの音楽劇が、2020年に続き、藤田俊太郎さんの演出で上演。浦井健治さんはじめ、きら星のようなキャストが火花を散らす舞台をレポートします。

『ラブ・ネバー・ダイ』橋本さとしインタビュー:“未完の人間”ファントムの狂おしい思いを、歌声に乗せて

『オペラ座の怪人』の“その後”を描き、日本でも2014年、19年と上演の度に話題を集めてきた『ラブ・ネバー・ダイ』が、待望の再再演。今回、初めて“ファントム”役を演じることになったのが、橋本さとしさんです。以前からひそかに憧れを持っていたというこの…

『キンキーブーツ』有澤樟太郎インタビュー:“当たって砕ける”チャーリーを、振り切って演じたい

2013年のブロードウェイ開幕以来、世界各国で愛される『キンキーブーツ』の日本キャスト版が、4度目の上演。新たにダブルキャストでチャーリーを演じるのが、有澤樟太郎さんです。本作、そしてチャーリー役への特別な思いを、ミュージカルとの出会いを振り返…

光枝明彦『ホンジツ島のマジックアワー』で味わい深く魅せる“風変わりな発明家”《輝きの人 インタビューVol.5》

劇団四季に30年余在籍し、多数の作品で活躍。退団後も引っ張りだこの名優・光枝明彦さんが、高橋伊久磨さんが主宰する一茶企画の新作『ホンジツ島のマジックアワー』に、飄々とした発明家役で出演中です。高橋さんの新作に今回、参加を決めた理由とは。作品…

『キンキーブーツ』東啓介インタビュー:人との関わりの中で成長する“青き”チャーリーに自身を重ねて

2013年にブロードウェイで開幕し、日本でも3度上演、連日大入り満員となった『キンキーブーツ』が、メインキャストをほぼ一新して帰ってきます。主人公の一人で、ドラァグクイーンのローラと出会い、人生が大きく変わってゆくチャーリーをダブルキャストで演…

『ミセン』橋本じゅんインタビュー:道が無いと思っても、誰かと一緒なら歩けるかもしれない。

原作のウェブ・コミック、TVドラマ版ともに韓国で大ヒットした『ミセン』が、初の舞台化。何のスキルもない主人公の“本気”を見抜き、フェアに導いてゆく課長を演じるのが橋本じゅんさんです。稽古終盤の某日、誕生間近の本作の手応え、俳優として目指す境地…

『ミセン』前田公輝インタビュー:“私たちは一人じゃない”。届けたい、あたたかなエネルギー

挫折した青年の再起をかけた奮闘を通して、現代を生きる人々に熱いエールを贈る韓国のウェブ・コミックが、日韓の才能が結集する形で舞台化。2025年の幕開けを飾る本作で主人公を演じる前田公輝さんに、開幕間近の某日、作品への思いや演じる上でのポイント…