Musical Theater Japan

ミュージカルとそれに携わる人々の魅力を、丁寧に伝えるウェブマガジン

2021-01-01から1年間の記事一覧

『ジャック・ザ・リッパ―』観劇レポート:叶わぬ夢と散りゆく人々

チェコで誕生し、韓国で大ヒットしたミュージカルの日本版が、白井晃さんの演出で初演。連続殺人事件に想を得たドラマティックな物語を、骨太のロック・サウンドで包んだ舞台をレポートします!

『Glory Days』エリック・フクサキ インタビュー:彼らの青春に思いを重ねて

近日開幕する青春群像ミュージカル『Glory Days』で、物語が大きく動くきっかけを作るジャック役をダブルキャストで演じているのが、エリック・フクサキさん。『イン・ザ・ハイツ』でとびきり晴れやかな美声を聴かせた、ペルー出身、日系3世のミュージシャン…

『Glory Days』矢田悠祐・日野真一郎インタビュー:ヴィヴィッドに、繊細に描く青春群像

高校時代の親友4人組の再会を描くミュージカルが、12年ぶりに日本で上演。主人公ウィルをダブルキャストで演じる矢田悠祐さんと日野真一郎さんに、誰もが一度は通ったであろう「大人への入り口」のドラマをどうとらえるか、ご自身の思い出を交えつつ語ってい…

『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』観劇レポート:“不思議な植物”を巡る、破天荒なホラー・コメディ

『リトル・マーメイド』『アラジン』『美女と野獣』等、多数のディズニー・ミュージカルを手掛けるアラン・メンケンの出世作として知られ、日本でも度々上演されている『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』が、シアタークリエで開幕。昨年の一部公演中止を…

『ジェイミー』観劇レポート:世界が“皆の居場所”となるように。

ドラァグ・クイーンに憧れる16歳の少年が、夢に向かって一歩を踏み出すさまを描く英国ミュージカル『ジェイミー』が日本に上陸。ジェフリー・ペイジさんの演出・振付で丁寧に稽古を積み重ね、遂に開幕した舞台をレポートします!

『ジャック・ザ・リッパ―』演出・白井晃インタビュー:“月の裏側の心理”を紐解く

猟奇的殺人事件に引き寄せられてゆく人々をドラマティックに描く『ジャック・ザ・リッパ―』。その日本版初演で演出を担当するのは、『ビッグ・フィッシュ』『怪人と探偵』等、数多くの舞台を手掛けてきた白井晃さんです。本作が内包する面白さ、今回特にフォ…

『ジャック・ザ・リッパ―』田代万里生インタビュー:或る旋律を巡る考察

チェコ発・韓国経由のドラマティック・ミュージカル『ジャック・ザ・リッパ―』がこの秋、日本版演出・日本人キャストで登場。この作品で、特ダネを求めて刑事アンダーソンに近づく記者モンローを演じているのが田代万里生さんです。これまで演じたことのない…

古川雄大インタビュー:“ミュージカル”への思い、コンサートに込めて

大作ミュージカルに次々と出演する一方で、TVドラマにも主演。各方面から引っ張りだこの古川雄大さんが、初のミュージカル・コンサートを開催します。“初物尽くし”だという今回のショーに寄せる思い、プランニングの過程を詳しくお話いただきました!

『ジャック・ザ・リッパ―』加藤和樹インタビュー:残酷な“闇”の中に潜む希望

19世紀末ロンドンを震撼させた事件に想を得て描かれたチェコ産ミュージカルが、2009年に韓国でアレンジ。以来、現地で大人気を博し、13年には来日公演も行った『ジャック・ザ・リッパ―』が、日本版演出・キャストで初登場します。人間の光と闇をドラマティッ…

映画版『イン・ザ・ハイツ』の魅力解剖《後編》

『ハミルトン』のリン=マニュエル・ミランダの出世作であり、2008年トニー賞でミュージカル作品賞を受賞、今春には日本版も上演された『イン・ザ・ハイツ』がコロナ禍による延期を超えて遂に公開。記事前編に続き、映画版ならではの魅力を考察します。

『王家の紋章』海宝直人インタビュー:“歴史が動いてゆく”感覚に魅せられて

古代エジプトにタイムスリップした現代の少女が、大国の対立に巻き込まれてゆく歴史ロマン『王家の紋章』。2016年の初演以来、三度目となる今回の上演で、新たにエジプトの少年王、メンフィスを演じているのが海宝直人さんです。不朽の名作と呼ばれる少女漫…

『ジェイミー』髙橋颯インタビュー:“愛を与えられる人”を目指して

偏見を乗り越えて自分らしい生き方を貫こうとする高校生を描いた、とびきりハッピーな英国ミュージカルが遂に上陸。この舞台で主人公を(ダブルキャストで)演じる新星が髙橋颯さんです。作品、ジェイミー役、そしてミュージカルをどうとらえているか、じっ…

『エニシング・ゴーズ』廣瀬友祐インタビュー:極上ミュージカル・コメディで拓く新境地

洗練された音楽と華麗なダンス、全編に溢れるユーモアが魅力的な名作ミュージカルが、久々に日本で上演。個性的なキャラクターが勢揃いする中でも、一筋縄ではいかない英国紳士オークリー卿を演じるのが廣瀬友祐さんです。二枚目を演じることの多い廣瀬さん…

『ジェイミー』森崎ウィン インタビュー:自分らしく、勇気を持って

この夏の話題の舞台『ジェイミー』から、wキャストでタイトルロールを演じる森崎ウィンさんにインタビュー。台本を読んで「ぜひチャレンジしたい作品」と感じたというウィンさん、そのポイントは? 最近、ご自身の中で高まってきたというミュージカル熱につ…

『ジェイミー』安蘭けいインタビュー:「尊いひと時」を味わえるミュージカル

「自分らしい生き方」を模索する16歳の高校生と周囲の人々を描く、英国発のヒット作が日本に上陸。フレッシュな若手からベテランまで、幅広いキャストが集う中、主人公の母役としてひときわ存在感を放つのが安蘭けいさんです。「とてもいい作品なんですよ」…

『ピーターパン』小西遼生インタビュー:”ネバーランドのひょっこりはん”(⁈)を、底抜けに楽しく

日本初演40周年を迎え、森新太郎さんの演出でリニューアルを果たした『ピーターパン』。がらりと変わった舞台でフック船長/ダーリング氏を演じている小西遼生さんに、稽古終盤の手ごたえをうかがいました。

『ピーターパン』演出・森新太郎インタビュー「僕が見たいネバーランドは、これです」

日本初演40周年を迎えるミュージカル『ピーターパン』が、森新太郎さんの新演出でリニューアル。これまで骨太の舞台を数々生み出してきた森さんですが、「世界で最も有名な少年の物語」にどうアプローチしているでしょうか。構想と手応えをうかがいました。

『The Last 5 Years』観劇レポート:愛と夢追う二人の5年間

一組の男女の出会いから別れまでを二つの方向から描く珠玉のミュージカルが、小林香さんの新演出で登場。持ち味の異なる3組のキャストによる舞台をレポートします!

宮原浩暢インタビュー:『ジーザス・クライスト=スーパースター』驚異の低音の意味

キリスト最後の七日間を描く『ジーザス・クライスト=スーパースター』コンサート版で、ユダヤ教祭司カヤパを演じる宮原浩暢さん。本作では唯一、そしてオペラはもちろん、ミュージカルでもほぼ「ありえない」低音域で歌う役柄に挑む心境をうかがいました。

マイケル・K・リー インタビュー:親友たちのドラマとしての『ジーザス・クライスト=スーパースター』

ティム・ライス、アンドリュー・ロイド=ウェバーの出世作として知られる『ジーザス・クライスト=スーパースター』を、インターナショナル・キャストが上演する夢のコンサートが19年に引き続き実現。今回の舞台でタイトルロールを演じるマイケル・K・リーさ…

ミュージカル『衛生』咲妃みゆインタビュー:恐れずに挑む覚悟

「善人不在」の破天荒なストーリーが話題のオリジナル・ミュージカル『衛生』で、二人のヒロインを演じる咲妃みゆさん。古田新太さん、尾上右近さんら“芝居巧者”たちと、問題作に取り組む心境をたっぷりとうかがいました。

感動を反芻し、公演を支援する新たな形:『ダム・ウェイター』舞台装置・小道具が7月8日~リサイクル販売

一つの公演が終了すると廃棄されてしまう大道具や小道具を使って素敵なグッズに再生し、販売するという画期的な試みが登場。ストレート・プレイ『ダム・ウェイター』で伊礼彼方さんらが使用した小物が、小物入れやマグネット等に生まれ変わって販売されます…

『The Last 5 Years』小林香インタビュー:三者三様の“懸命な生きざま”

一組の男女の出会いから別れまでを、男性は時系列で、女性は別離から出会いへと遡る形で描くユニークなミュージカルが、遂に開幕。3組の魅力的なキャストを演出する小林香さんに、演出のポイントやキャストについて、また今、ミュージカルについて抱く思いを…

『SHOWTIME』観劇レポート:華やかに届ける“舞台の夢”

米倉涼子さんと城田優さんが共同プロデュースを手掛け、お二人所縁の作品ナンバー等を腕利きの共演者とともに魅せるエンタテインメント・ショー『SHOWTIME』が開幕。特にフォッシー・ファンにはたまらない華麗な舞台をレポートします!

『CLUB SEVEN ZERO Ⅲ』観劇レポート:腕利きのキャストが魅せる“エンタテインメント玉手箱”

ダンスに歌、ミュージカルにスケッチと多種多様な内容がぎゅっと詰まったショー『CLUB SEVEN』シリーズ最新作が、シアター・クリエで上演中。玉野和紀さんら、腕利きのキャストだからこそ実現可能な「エンタテインメント玉手箱」をレポートしします!

『マタ・ハリ』三浦涼介インタビュー:壮絶な世界で貫く、愛。

第一次世界大戦下、歴史の渦に飲み込まれていった舞姫の愛をフランク・ワイルドホーンの肉厚の音楽とともに描くミュージカル『マタ・ハリ』。その待望の再演でヒロインを愛するパイロット、アルマンを演じている三浦涼介さんにインタビュー。ミステリアスな…

ミュージカル・クリエイター・プロジェクト特集Vol.5『PARTY』プロデューサー・井川荃芬インタビュー

ミュージカル界に一つの希望をもたらした「ミュージカル・クリエイター・プロジェクト」特集最終回では、“仕掛け人”であるプロデューサーへのインタビューをお届けします。プロジェクトの意図、選考過程、今後の展望など様々にうかがいました。

ミュージカル・クリエイター・プロジェクト特集Vol.4『PARTY』出演・石川禅インタビュー

現在、好評無料配信中の新作ミュージカル『PARTY』で、主人公に深く関わる人物を演じている石川禅さんにインタビュー。じっくり、丁寧に役作りをされる石川さんですが、短期決戦だった本作ではどのようにアプローチをされたでしょうか。オリジナル作品への期…

『メリリー・ウィー・ロール・アロング』観劇レポート:“逆行する物語”が照らし出すもの

1981年にブロードウェイで初演、スティーヴン・ソンドハイムの「隠れた名作」と呼ばれ、2013年に日本に初上陸した『メリリー・ウィー・ロール・アロング』が8年ぶりに上演。平方元基さんらの織りなす人間模様をレポートします!

『夢から醒めた夢』観劇レポート:“人を思うこと”の美しさをシンプルに、力強く描く

1987年に劇団四季で初演以来、不動の人気を誇るオリジナル・ミュージカル『夢から醒めた夢』が4年ぶりに上演。「二人の世界」「愛をありがとう」などおなじみの楽曲に彩られた舞台を、撮りおろし写真とともにレポートします!