Musical Theater Japan

ミュージカルとそれに携わる人々の魅力を、丁寧に伝えるウェブマガジン

観劇レポート

『李香蘭』観劇レポート:“戦争”を語り、伝えるという覚悟

日本と中国の友好を願いながらも歴史の渦に巻き込まれ、満映の大スターとして一世を風靡した女性の半生を描く『李香蘭』が、3年ぶりに上演。浅利慶太さんが31年前に「昭和の戦争を語り継ぐ」意図をもって練り上げたオリジナル・ミュージカルの金字塔は、2022…

『るろうに剣心 京都編』観劇レポート:激動の時代にひしめく、鮮烈な“生”

和月伸宏さんの大ヒット漫画『るろうに剣心』のうち、魅力的なキャラクターが多数登場する「京都編」が初のミュージカル化。剣心役の小池徹平さんはじめ、綺羅星のごときキャストがステージを縦横無尽に駆け巡る舞台をレポートします!

『四月は君の噓』観劇レポート:日米のコラボで描く、眩くも儚い青春

TVアニメ版、実写映画版も話題となった新川直司さんの漫画『四月は君の嘘』が、日米のクリエイターたちの共作でミュージカル化。2020年に予定されていた世界初演がコロナ禍で中止となり、2年越しの開幕となった舞台をレポートします。

『next to normal』観劇レポート:絡み合う苦悩、一条の光

現代の家族の問題を描いてピューリッツァー賞を受賞した傑作が9年ぶり、新演出で登場。ヒロイン役の安蘭けいさん、望海風斗さんら魅力的な2組のキャストが描き出した舞台をレポートします。

『フラワー・ドラム・ソング』観劇レポート:ロジャース&ハマースタインの隠れた名作、21世紀版が日本初演

『サウンド・オブ・ミュージック』のロジャース&ハマースタイン作品でありながら、ブロードウェイでは初演から60年以上にわたり再演されていなかった「幻の名作」の新バージョンが日本に上陸。古屋敬多さん、桜井玲香さんが主人公の男女を演じる舞台をレポ…

『銀河鉄道999 THE MUSICAL』観劇レポート:“ミュージカル”で追求する、生身の人間の可能性

時を超えて愛される松本零士さんの名作漫画『銀河鉄道999』が、2018年、19年に続いて3度目の舞台化。鉄郎役の中川晃教さんはじめ綺羅星のようなキャスト、スタッフが集結して開幕した舞台をレポートします!

『笑う男』観劇レポート:弱き者の声、胸に刻まれる舞台

ヴィクトル・ユゴーの後期作品を舞台化した『笑う男』が、3年ぶりに日本で上演。東京では帝国劇場に場を移しての公演となった舞台をレポートします。

『僕はまだ死んでない』観劇レポート:魅力的なヴィジュアルとともに問いかける「生きるとはどういうことか」

昨年「VR演劇」として上演された『僕はまだ死んでない』が、改訂をほどこし、舞台版として登場。終末期医療を巡るドラマを充実のキャストで描き、3月20日からはオンデマンド配信も予定されている話題作をレポートします!

『SLAPSTICKS』観劇レポート:追い求め続ける“夢の破片”

ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの戯曲を様々な演出家が手掛ける「KERA CROSS」シリーズ第四弾。サイレント映画からトーキーへ、時代の転換期にハリウッドで夢を追った青年を描く『SLAPSTICKS』が、三浦直之さんの演出で上演。充実のキャストが描きだす追…

『Into The Woods』観劇レポート:それでも、人生という名の“森”に分け入ってゆく者たちへ。

おとぎ話の世界を通して、人間の欲望を描き出すソンドハイムの名作『Into The Woods』が、久々に日本で上演。独自のこだわりが感じられる舞台をレポートします。

『マーダー・フォー・トゥー』観劇レポート:芝居心と”確かな腕”で構築された110分

2016年の日本初演が大好評を博した二人ミュージカル『マーダー・フォー・トゥー』が、続投の坂本昌行さん、新キャストの海宝直人さんの顔合わせで上演。二人の俳優が台詞と歌、身体表現で13人のキャラクターを演じ分けるコメディ・ミステリーをレポートしま…

『劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバーコンサート~アンマスクド』観劇レポート:“ミュージカルの可能性”探求し続ける作曲家の軌跡

“史上最も成功した作曲家”アンドリュー・ロイド=ウェバーのナンバーの数々を、作曲家自身のトーク(映像)を交えて紹介するコンサートが劇団四季によって上演、全国をツアー中です。名作の誕生秘話等、興味深いトークとともに劇団メンバーのパフォーマンス…

『ロボット・イン・ザ・ガーデン』観劇レポート

英国発の人気小説を劇団四季が舞台化、20年に初演された『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が待望の再演。“負け組”の男と壊れかけたロボットの絆と成長の舞台を、クリエイターのコメントを交えてレポートします。

『アナと雪の女王』観劇レポート:氷の世界で“愛”を知る

コロナ禍による開幕延期を乗り越え、昨年6月に開幕以来、大入り満員が続く『アナと雪の女王』。映画版とはひと味異なる趣向、充実のキャストも魅力的な舞台をレポートします。

『魍魎の匣』観劇レポート:謎が謎を呼び、疾走するミステリー

京極夏彦さんの長編ベストセラー『魍魎の匣』が“まさかの”ミュージカル化。謎が謎を呼ぶ迷宮世界に、劇団イッツフォーリーズが小西遼生さんら豪華キャストを迎えて実現した舞台をレポートします。

『マイ・フェア・レディ』観劇レポート:“生きている名作”、久々に帝劇で上演

“日本で初めて上演されたブロードウェイミュージカル”として、1963年の初上陸以来愛されてきた『マイ・フェア・レディ』が3年ぶりに上演。さらに華やぎと生命感を増した舞台(朝夏まなとさん・別所哲也さん出演回)をレポートします!

『マドモアゼル・モーツァルト』観劇レポート:人生という“探求の旅”

“モーツァルトは女性だった”という設定でその生涯を描く音楽座ミュージカルが、『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』に続き、小林香さんの演出で上演。明日海りおさんらによる渾身の舞台を、撮りおろし写真とともにレポートします!

『本日も休診』観劇レポート:“古き良き昭和”を描く人情喜劇、清新に

高度経済成長期の那須高原を舞台としたエッセイが、柄本明さんの発案で舞台化。その妻・テル子役で花總まりさん、赴任してくる若い巡査役で渡辺大輔さんが出演中です。名うてのベテラン俳優たちとミュージカルで活躍する二人の化学反応が楽しい、古き良き昭…

『グリース』観劇レポート:50年代の無邪気な青春、生き生きとおおらかに

ジョン・トラボルタ主演の映画版でも知られる『グリース』が、久々に日本で上演。三浦宏規さん・屋比久知奈さんらが演じる50年代の青春物語を、上田一豪さんが演出。シアター1010でのツアー初日の舞台をレポートします!

『ニュージーズ』観劇レポート:困難に立ち向かう少年たちの“生き抜く力”

コロナ禍での公演中止を乗り越え、待望の日本初上陸を果たしたディズニー・ミュージカル『ニュージーズ』。金と権力にものを言わせる大人たちに少年たちが“NO”を突き付ける物語は、どのように日本の地で舞台化されているでしょうか。連日劇場を熱気で満たし…

『October Sky 遠い空の向こうに』観劇レポート:夢を現実のものとする“思いの強さ”

ジェイク・ギレンホール主演の映画版でも知られる実話を舞台化し、アメリカで二回試演された作品が日本に上陸。甲斐翔真さん主演で上演中です。炭鉱の町でロケット作りに励む高校生たちの物語は演出の板垣恭一さんの手でどのように描き出されているか、舞台…

『ドッグファイト』観劇レポート:痛みから希望へ。繊細に綴る若者の心の旅

ベトナム戦争前夜、あるゲームをきっかけに出会った若い男女が、忘れられない関係性を築いてゆくさまを描く『ドッグファイト』。2015年、17年に好評を博し、今回、三度目の上演を果たした舞台をレポートします!

『王家の紋章』観劇レポート:この愛は三千年の時を超えて

累計発行部数4000万部を誇る少女漫画を原作として、16年に初演。そのわずか半年後に再演されたミュージカルが、4年ぶりに上演されています。魅力的なキャストが演じる、時空を超えた壮大な愛のドラマをレポートします!

『ジャック・ザ・リッパ―』観劇レポート:叶わぬ夢と散りゆく人々

チェコで誕生し、韓国で大ヒットしたミュージカルの日本版が、白井晃さんの演出で初演。連続殺人事件に想を得たドラマティックな物語を、骨太のロック・サウンドで包んだ舞台をレポートします!

『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』観劇レポート:“不思議な植物”を巡る、破天荒なホラー・コメディ

『リトル・マーメイド』『アラジン』『美女と野獣』等、多数のディズニー・ミュージカルを手掛けるアラン・メンケンの出世作として知られ、日本でも度々上演されている『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』が、シアタークリエで開幕。昨年の一部公演中止を…

『ジェイミー』観劇レポート:世界が“皆の居場所”となるように。

ドラァグ・クイーンに憧れる16歳の少年が、夢に向かって一歩を踏み出すさまを描く英国ミュージカル『ジェイミー』が日本に上陸。ジェフリー・ペイジさんの演出・振付で丁寧に稽古を積み重ね、遂に開幕した舞台をレポートします!

『The Last 5 Years』観劇レポート:愛と夢追う二人の5年間

一組の男女の出会いから別れまでを二つの方向から描く珠玉のミュージカルが、小林香さんの新演出で登場。持ち味の異なる3組のキャストによる舞台をレポートします!

『SHOWTIME』観劇レポート:華やかに届ける“舞台の夢”

米倉涼子さんと城田優さんが共同プロデュースを手掛け、お二人所縁の作品ナンバー等を腕利きの共演者とともに魅せるエンタテインメント・ショー『SHOWTIME』が開幕。特にフォッシー・ファンにはたまらない華麗な舞台をレポートします!

『CLUB SEVEN ZERO Ⅲ』観劇レポート:腕利きのキャストが魅せる“エンタテインメント玉手箱”

ダンスに歌、ミュージカルにスケッチと多種多様な内容がぎゅっと詰まったショー『CLUB SEVEN』シリーズ最新作が、シアター・クリエで上演中。玉野和紀さんら、腕利きのキャストだからこそ実現可能な「エンタテインメント玉手箱」をレポートしします!

『メリリー・ウィー・ロール・アロング』観劇レポート:“逆行する物語”が照らし出すもの

1981年にブロードウェイで初演、スティーヴン・ソンドハイムの「隠れた名作」と呼ばれ、2013年に日本に初上陸した『メリリー・ウィー・ロール・アロング』が8年ぶりに上演。平方元基さんらの織りなす人間模様をレポートします!