コロナウィルス禍が瞬く間に世界を覆い、日本でも多くの舞台が中止・延期を余儀なくされている昨今ですが、微かな希望を以て上演予定の作品もあります。その中から、ここでは『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、そして来月初旬に無料配信されるミュージカル・ライブの情報をお届けします!
【3月の“気になる”ミュージカル】
イッツフォーリーズ『ナミヤ雑貨店の奇蹟』3月26日開幕←藤原薫さん・石鍋多加史さん・吉村健洋さん・神澤直也さんインタビューを掲載!
【3月の“気になる”ミュージカル】
イッツフォーリーズ『ナミヤ雑貨店の奇蹟』3月26日開幕←藤原薫さん・石鍋多加史さん・吉村健洋さん・神澤直也さんインタビューを掲載!
【4月無料配信の注目ミュージカル・ライブ】
『After Hours』4月8日20時~配信←延期が決定しました
【別途特集のミュージカル(上演中・これから上演)】
『アナスタシア』←葵わかなさん、木下晴香さん、内海啓貴さん、麻美れいさんインタビューを掲載!
『ボディガード』←演出家インタビューを掲載 !
『After Hours』4月8日20時~配信←延期が決定しました
【別途特集のミュージカル(上演中・これから上演)】
『アナスタシア』←葵わかなさん、木下晴香さん、内海啓貴さん、麻美れいさんインタビューを掲載!
『ボディガード』←演出家インタビューを掲載 !
『チェーザレ』←宮尾俊太郎さん、岡幸二郎さんインタビューを近日掲載
『ミス・サイゴン』←東山義久さん・チョ・サンウンさん・上野哲也さんインタビューを近日掲載
『ミス・サイゴン』←東山義久さん・チョ・サンウンさん・上野哲也さんインタビューを近日掲載
イッツフォーリーズ『ナミヤ雑貨店の奇蹟』
3月26~31日=俳優座劇場 公式HP
キャストには二人の客演を迎え、主人公の3人組の一人、幸平役にNHK「あさイチ」リポーターとしてもお馴染みの藤原薫さん、雑貨店店主、浪矢雄治役には『ラ・マンチャの男』等でも美声を聴かせる石鍋多加史さん。終幕にはハーモニーの美しさに定評のあるイッツフォーリーズの皆さんが迫力の歌を聴かせます。
【『ナミヤ雑貨店の奇蹟』あらすじ】児童養護施設で育った幼馴染の敦也、翔太、幸平は強盗事件を起こし、廃屋へ逃げ込む。そこはかつて、店主が悩み相談を請け負うことで知られた雑貨店だった。廃業して何年も経つ店のシャッターの郵便受けから、ことりと手紙が落ちて来る。それが33年前に書かれた悩み相談であることを知った3人は、戸惑いながらも店主になりかわり、返事を書き始める……。
藤原薫・石鍋多加史・吉村健洋・神澤直也インタビュー
“人と人との不思議な繋がりに胸熱くなる作品です”
“人と人との不思議な繋がりに胸熱くなる作品です”
藤原薫(以下・藤原)「はい、僕がNHK「あさイチ!」でリポーターをやっているのをプロデューサーがご覧になって、声をかけて下さいました。積極的で努力家の方々の中に迎えていただいて、とても嬉しいです」
石鍋多加史(以下・石鍋)「私はイッツフォーリーズ出身の役者さんとは親交がありましたが、劇団とはご縁がなく、今回なぜ選ばれたのかな(笑)。エネルギッシュで気持ちのいい人たちと一緒に稽古出来て楽しいです」
――台本を読んでの感想をお聞かせください。
吉村健洋(以下・吉村)「2012年に生きる若者たちが、空き巣に入ろうとして逃げ込んだ廃屋で、1979年に生きている人々と“手紙”を介して繋がるという物語ですが、これって他人事じゃないな、と思ったんです。それまで関係ないと思っていた人たちと実は遠い親戚だったとか、自分と同じ町に住んでいたとか、思いがけないところで繋がっていることってあるじゃないですか。人と人との繋がりってすごく面白いな、と思いました」
吉村健洋(以下・吉村)「2012年に生きる若者たちが、空き巣に入ろうとして逃げ込んだ廃屋で、1979年に生きている人々と“手紙”を介して繋がるという物語ですが、これって他人事じゃないな、と思ったんです。それまで関係ないと思っていた人たちと実は遠い親戚だったとか、自分と同じ町に住んでいたとか、思いがけないところで繋がっていることってあるじゃないですか。人と人との繋がりってすごく面白いな、と思いました」
――それぞれの役どころを教えてください。
神澤直也(以下・神澤)「僕は物語を進めてゆく3人組の一人、翔太役です。物事を論理的に考える、3人の中では頭のいいキャラに見えて、けっこうドジ(笑)。でも自分が気になる事には積極的で、ひそかに熱をもってるキャラだと思っています」
吉村「僕は3人組のリーダー的な敦也役ですが、直情的だけどネガティブな部分も大きくて、ちゃんと生きたいのにできない自分や環境にいらだちを抱えている。それがこの一晩でどう変わっていくか、がポイントです」
藤原「3人組でリーダー、頭のいい奴とくれば、あと一人はだいたいおバカですよね(笑)。僕の演じる幸平もおバカな感じではあるけれど、人が傷つかないためにはどうすればいいかとかいろいろなことを考えていて、人情に溢れています。それが3人組のチームワークに繋がっていけばと思います」
石鍋「廃屋のかつての主人、浪矢雄治は、80歳という設定です。相当苦労してきたのか、人格者の老人ですね。子供が大好きで、地元の子供のふざけた相談に答えたのがきっかけで、いろいろな人の悩み相談に応じるようになりました。どんな悩みにも考えに考えて答えているのだけど、実際の僕はちゃらんぽらんに生きてきたから(笑)、(演じるのは)なかなか難しいですね」
神澤直也(以下・神澤)「僕は物語を進めてゆく3人組の一人、翔太役です。物事を論理的に考える、3人の中では頭のいいキャラに見えて、けっこうドジ(笑)。でも自分が気になる事には積極的で、ひそかに熱をもってるキャラだと思っています」
吉村「僕は3人組のリーダー的な敦也役ですが、直情的だけどネガティブな部分も大きくて、ちゃんと生きたいのにできない自分や環境にいらだちを抱えている。それがこの一晩でどう変わっていくか、がポイントです」
藤原「3人組でリーダー、頭のいい奴とくれば、あと一人はだいたいおバカですよね(笑)。僕の演じる幸平もおバカな感じではあるけれど、人が傷つかないためにはどうすればいいかとかいろいろなことを考えていて、人情に溢れています。それが3人組のチームワークに繋がっていけばと思います」
石鍋「廃屋のかつての主人、浪矢雄治は、80歳という設定です。相当苦労してきたのか、人格者の老人ですね。子供が大好きで、地元の子供のふざけた相談に答えたのがきっかけで、いろいろな人の悩み相談に応じるようになりました。どんな悩みにも考えに考えて答えているのだけど、実際の僕はちゃらんぽらんに生きてきたから(笑)、(演じるのは)なかなか難しいですね」
藤原「石鍋さん、そのままです」
石鍋「そんなことないですよ。僕の方が皆に相談しているもの(笑)」
藤原「稽古場ではみんながナベさ~ん、って頼って…」
石鍋「いいよ、気を遣ってくれなくて(笑)」
――どんな舞台になりそうでしょうか。
吉村「この作品に出て来る人はそれぞれに悩みを抱えていて、そういう人たちがどう一歩前に踏み出すか、観ていただけると思います。初演から台本も美術も変わったので、別の作品のように感じるかもしれません。号泣していただけそうか、ですか? それはご覧になる方の感じ方もあるけれど…」
藤原「号泣していただこうよ!」
吉村「うん、客席がびしょびしょになるくらいに(笑)」
神澤「過去と現在を行き来する話なので、ここでこの人たちがこう繋がるということを分かっていただけるよう、しっかり丁寧に演じたいです」
藤原「昭和の場面では懐かしいと思える描写がたくさんあると思います。いろいろな悩みや心情も描かれるので、どれかに共感していただけるのではないでしょうか。『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は今まで映画版など、いろいろなバージョンがあるけれど、僕らの舞台がお客様にとって印象深いものになったら嬉しいです」
石鍋「ファンタジー色の強い作品なので、あまり肩ひじ張らずに楽しんでいただけると思いますよ。それと、さきほど吉村さんが言っていたように、僕もこの作品に関わるようになって、縁というものの不思議さを感じるようになりました。観終わって皆さんも、そういったことに想いを馳せてくれたらいいなと思います」
吉村「この作品に出て来る人はそれぞれに悩みを抱えていて、そういう人たちがどう一歩前に踏み出すか、観ていただけると思います。初演から台本も美術も変わったので、別の作品のように感じるかもしれません。号泣していただけそうか、ですか? それはご覧になる方の感じ方もあるけれど…」
藤原「号泣していただこうよ!」
吉村「うん、客席がびしょびしょになるくらいに(笑)」
神澤「過去と現在を行き来する話なので、ここでこの人たちがこう繋がるということを分かっていただけるよう、しっかり丁寧に演じたいです」
藤原「昭和の場面では懐かしいと思える描写がたくさんあると思います。いろいろな悩みや心情も描かれるので、どれかに共感していただけるのではないでしょうか。『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は今まで映画版など、いろいろなバージョンがあるけれど、僕らの舞台がお客様にとって印象深いものになったら嬉しいです」
石鍋「ファンタジー色の強い作品なので、あまり肩ひじ張らずに楽しんでいただけると思いますよ。それと、さきほど吉村さんが言っていたように、僕もこの作品に関わるようになって、縁というものの不思議さを感じるようになりました。観終わって皆さんも、そういったことに想いを馳せてくれたらいいなと思います」
(取材・文・撮影=松島まり乃)
*無断転載を禁じます
*4人からのメッセージ、歌唱シーンの稽古風景を動画でご覧いただけます!
*藤原薫さん、石鍋多加史さんのサイン入り色紙をプレゼントします。詳しくはこちら。
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*4人からのメッセージ、歌唱シーンの稽古風景を動画でご覧いただけます!
*藤原薫さん、石鍋多加史さんのサイン入り色紙をプレゼントします。詳しくはこちら。
無料配信ミュージカル・ライブ『After Hours』
4月8日20:00~22:00 「eplusmovie」(https://m.youtube.com/user/eplusmovie)←こちらの配信は延期が決定しました
【ここに注目!】仕事終わりや勉強終わりの「アフターアワーズ」に生演奏LIVEを楽しんでいただこうと、主にミュージカルで活動するプレイヤー(新井海人さん、菊地創さん、越川萌花さん、酒井翔子さん、三森千愛さん、湊陽奈達さん)が集結するライブ配信が来月、登場。ミュージカル曲に加えポップスやロックをリラックスして楽しめるほか、音楽学校などでミュージカルを学ぶ次世代アクターズ「Newbies」の紹介コーナーも。生配信の良さとしてコメントを送ることもでき、双方向に近い形で温かなひと時が楽しめそうです。(無料配信ですが、投げ銭もできるシステムとのことです)