Musical Theater Japan

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全国で順次上映中:映画館で観るソンドハイムの佳作『メリリー・ウィー・ロール・アロング』ブロードウェイ公演

『メリリー・ウィー・ロール・アロング』Copyright Courtesy of Sony Pictures Classics

映画プロデューサーのフランク(ジョナサン・グロフ)。
作家のメアリー(リンゼイ・メンデス)。
作詞家のチャーリー(ダニエル・ラドクリフ)。

かつてはともに、夢を語り合った3人。しかし当時の絆は、いつしか失われてしまった。
きっかけは何だったのか。それはいつか…。

 

中年の“今”から、青春まっただなかの“過去”へ。時間をさかのぼりながら、彼らの生きざまと変わりゆく関係性を描き出すミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』23~24年ブロードウェイ公演が、映像におさめられ、現在、日本各地の映画館で上映中です。

ジョージ・S・カウフマンとモス・ハートによる同名戯曲をもとに、スティーヴン・ソンドハイムが作詞作曲を手掛けた本作は、1981年のブロードウェイ初演後、各地で上演。日本でも2013年(フランク役=柿澤勇人さん)、2021年(フランク役=平方元基さん。観劇レポートはこちら)版が鮮烈な印象を残しましたが、今回上演されているブロードウェイ・リヴァイバル版は、90年代に自らも英国で出演し、2021年の日本版も手掛けたマリア・フリードマンが演出を手掛けています。24年トニー賞では最優秀ミュージカル・リバイバル作品賞、最優秀主演男優賞(ジョナサン・グロフ)、最優秀助演男優賞(ダニエル・ラドクリフ)、最優秀編曲賞(ジョナサン・チュニック)の主要4部門を受賞するほど好評を博し、また興行的にも大ヒットを果たしました。

 

『メリリー・ウィー・ロール・アロング』Copyright Courtesy of Sony Pictures Classics


ダニエル・ラドクリフは映画『ハリー・ポッター』シリーズでお馴染みですが、ミュージカル『ハウ・トゥ・サクシード』やストレート・プレイ『エクウス』に主演するなど、舞台でも活躍。21年日本版で同役を演じたウエンツ瑛士さんともどこか面差しの似た彼が、フランクと袂を分かつチャーリー役をどう造型しているか、注目されます。

 

『メリリー・ウィー・ロール・アロング』Copyright Courtesy of Sony Pictures Classics


最新作『Just In Time』で4回目のトニー賞ノミネートを果たしたジョナサン・グロフは、ブロードウェイの人気俳優の一人。『春のめざめ』メルヒオール役で一躍スターとなり、ディズニー映画『アナと雪の女王』のクリストフ役でも知られる彼が、本作ではハリウッドで成功している筈が心に空虚さを抱えるフランクを、どう演じているでしょうか。

 

『メリリー・ウィー・ロール・アロング』Copyright Courtesy of Sony Pictures Classics


メアリー役のリンゼイ・メンデスは、2018年の『回転木馬』でトニー賞助演女優賞を受賞した実力派。『ウィキッド』10周年時にはエルファバを演じています。

ショービズの世界に生きる者たちの過ぎ去った日々を、ほろ苦さとともに回顧してゆくミュージカル。映像ならではの没入感に浸りながら、観る人それぞれの青春に思いを馳せる機会にもなりそうな上映です。

 

(文=松島まり乃)
*『メリリー・ウィー・ロール・アロング』ブロードウェイ公演 上映スケジュール情報
7月10日~=109シネマズ新宿、イオンシネマ名古屋茶屋、109シネマズ箕輪、京都シネマ、ユナイテッドシネマキャナルシティ13ほか。公開中の映画館、上映時間については公式よりご確認下さい。 公式HP
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