Musical Theater Japan

ミュージカルとそれに携わる人々の魅力を、丁寧に伝えるウェブマガジン

『ビリー・ホリデイ物語』A・マクドナルドの絶唱を、映画館で。

こだわりのアングルで収録された英米のよりすぐりの舞台を、映画館で上映するシリーズ「松竹ブロードウェイシネマ」。3月10日からは、20世紀を代表するジャズ・シンガーの一人、ビリー・ホリデイの晩年のライブを描く『ビリー・ホリデイ物語』が上映されます…

『ジョン マイ ラブ』横内謙介×深沢桂子:愛媛にミュージカル熱を根付かせた“坊っちゃん劇場”の魅力を語る

2006年の創設以来、オリジナルミュージカルを年に1本ずつロングランしてきた愛媛県の「坊っちゃん劇場」が、第十六作『ジョン マイ ラブ』を上演中。1月に4日間限定で行われた本作の東京公演を機に、作・演出の横内謙介さん、音楽監督・作曲の深沢桂子さんに…

『太平洋序曲』松下優也インタビュー:真実を問いかける、カメレオンのような存在としての“狂言回し”

開国に揺れる日本を描いたソンドハイムの野心作『太平洋序曲』が、英国人演出家マシュー・ホワイトの新演出で登場。ことの顛末を語る「狂言回し」役をダブルキャストで演じる松下優也さんに、英米日と様々な視点が重なる今回の『太平洋序曲』の面白さと抱負…

『MEAN GIRLS』ブロードウェイ初演キャスト・高橋リーザインタビュー:ゼロ幕から工夫重ねた、愛おしい舞台の思い出

アメリカの高校を舞台に、ヒロインと同級生たちそれぞれの成長を生き生きと描き、2018年トニー賞で12部門にノミネートされた『ミーンガールズ』が日本に上陸。今回の舞台で「翻訳協力」をつとめているのが、ブロードウェイ初演にソフィー・カワチ役で出演し…

市村正親、“素敵な50周年”にひらく、10回目の『市村座』《輝きの人 インタビューvol.4》

日本のミュージカル界を牽引してきた市村正親さんが今年、役者生活50周年を迎えるのを記念し、5年ぶりに『市村座』を上演。口上に一人芝居にメドレーに…と毎回、趣向を凝らして上演してきた舞台への思いや、出世作、日本のミュージカルに感じることなど、様…

『SPY×FAMILY』木内健人インタビュー:“ひねくれた陽キャラ”に、自分らしさを交えて

凄腕のスパイと殺し屋、そして超能力の持ち主が、互いに素顔を隠してかりそめの家族を築く…。現在も連載中で、TVアニメ版も大人気の『SPY×FAMILY』がミュージカル化され、帝国劇場で上演されます。本作でコミック・リリーフ的な情報屋フランキーを演じる木内…

UNIT-mask「life goes on vol.3」永野亮比己・鎌田真梨インタビュー:“自分を解放する機会”としてのダンス劇

ベジャールに学び、Noismや劇団四季で活躍、最近は『東京ラブストーリー』等にも出演しているダンサー、俳優の永野亮比己さんが、マシュー・ボーンの秘蔵っ子として活躍されたスーパー・ダンサー、鎌田真梨さんと自身のユニット最新作で共演。作品の構想や稽…

『バンズ・ヴィジット』矢崎広インタビュー:それぞれに小さな一歩を踏み出せる、ハートフルな舞台

2018年のトニー賞で10部門を受賞した『バンズ・ヴィジット』が、森新太郎さんの演出で日本に上陸。ひょんなことから異国の音楽隊を迎え入れることになるイツィック役・矢崎広さんに、異文化衝突コメディの面白さや、『鬼滅の刃』で演じた“煉獄さん”からは程…

『ファースト・デート』観劇レポート:“現実と妄想のマリアージュ”が楽しい、小粋な“婚活”ミュージカル

アメリカではポピュラーだという「ブラインド・デート」をモチーフとしたミュージカル・コメディ『ファースト・デート』が、9年ぶりにシアタークリエに登場。上田一豪さんの新訳・新演出、村井良大さん・桜井玲香さんらの顔合わせで実現した公演をレポートし…

『ドリームガールズ』岡田浩暉インタビュー:“僕オリジナルのソウル・ミュージック”を目指して

意外にも今回が初となる、日本キャスト版『ドリームガールズ』。スターを目指す女性たちのドラマの中で、破天荒なスター歌手ジェームズを演じる岡田浩暉さんに、アーティストとして共感できる部分、日本語でソウル・ミュージックを歌うためのアプローチなど…

『ドリームガールズ』村川絵梨インタビュー:エフィの強さ、しなやかさを歌声に込めて

ビヨンセ主演の映画版(2006年)も大ヒットした名作『ドリームガールズ』が、遂に日本人キャストで上演。スターを夢見る3人のヒロインのうち、ダブルキャストでエフィを演じる村川絵梨さんに、本作との縁やミュージカルへの思いをうかがいました。

『キングアーサー』平間壮一インタビュー:恋心と忠義の狭間で

世界各地で愛されてきた「アーサー王伝説」が、メロディアスでキャッチ―なフレンチ・ロック・ミュージカルに。その日本版で“究極にロマンティック”な騎士、ランスロットを演じる平間壮一さんに、今回のランスロット像やエキサイティングな舞台誕生の予感、22…

『キングアーサー』浦井健治インタビュー:鮮やかに蘇る“伝説の王”

中世以来、語り継がれ、愛されてきたアーサー王伝説のフレンチ・ロック・ミュージカル版が、オ・ルピナさんの演出で遂に上演。タイトルロールを演じるのが浦井健治さんです。これまでもシェイクスピア劇等で「王」を演じてきた経験を活かしつつ、今回のアー…

『ファースト・デート』村井良大インタビュー:“今この瞬間を生きる”ということ

初春にぴったりの軽やかなラブコメ・ミュージカルが、9年ぶりにシアタークリエに登場。上田一豪さんによる新演出版で主人公を演じる村井良大さんに、王道ラブコメを演じる極意から作品の魅力、最近のご活躍まで、たっぷり語っていただきました。

映画『生きる―Living』:英国流リメイクで浮かび上がる“生命の物語”の真価

1952年の黒澤明映画を、英国に舞台を移してリメイクした『生きるーLiving』が、東京国際映画祭でクロージング上映。2023年3月末には全国の映画館で封切られます。秋にはミュージカル版の再再演も予定されている中で、予習にもなり、比較対象としても興味深い…

渋谷真紀子の連載エッセイ『大夢想展』Vol.6「コロナ禍を救うスウィング達(米豪事例含む)」

新進気鋭の演出家・渋谷真紀子さんの連載エッセイ第六弾では、最近日本でもその役割がクローズアップされている「スイング」をご紹介。渋谷さん自身の経験や、米豪の俳優たちの生の声を織り交ぜながら、その実像と重要性を教えていただきました。

『洪水の前』ラサール石井、宮田佳奈インタビュー:いずみたくの“隠れた名作”、25年ぶりに上演

ドルーテンの戯曲『私はカメラ』を、満州を舞台に翻案し、1980年に初演。“日本版『キャバレー』”と話題を呼んだ『洪水の前』が、実に25年ぶりに上演されます。“司会者”役など4役で主演するラサール石井さん、ヒロイン・茉莉役を演じる宮田佳奈さんに、2022年…

『SHOW-ism Ⅺ BERBER RENDEZVOUS』観劇レポート:“輝ける彼女たち”が紡ぎ出す、親密で壮大なストーリー                                                                                                                                                                                                

小林香さん独自の世界観と美意識が投影された人気シリーズ「SHOW-ism」第11弾が、シアタークリエで開幕。12名の女性たちが華麗に、エネルギッシュに展開するステージ『BERBER RENDEZVOUS』をレポートします。

『スクルージ』武田真治インタビュー:ミュージカルとの出会いで得た、表現者としての自由

名作『クリスマス・キャロル』を舞台化した『スクルージ』で、薄給にもめげず守銭奴の主人公のもとで働く事務員、ボブを演じているのが武田真治さん。映像に音楽活動と、多彩な活躍で知られる武田さんですが、出会うべくして出会ったのがミュージカルだった…

『スクルージ』相葉裕樹インタビュー:“本当に大切なもの”が見えてくる、珠玉のクリスマス・ミュージカル

ディケンズの『クリスマス・キャロル』を舞台化したミュージカルが日本で7度目の上演。市村正親さんのライフワークでもある本作で今回、市村さん演じるスクルージの若き日と、その甥ハリーの二役を演じるのが相葉裕樹さん。クリスマスの思い出や本作に対する…

ミュージカル映画『トゥモロー・モーニング』ニック・ウィンストン監督に訊く、最高のキャストが描く愛の物語

【読者招待有】離婚の前夜、出会った頃を振り返るカップルの姿を描くロマンティック・ミュージカル『トゥモロー・モーニング』が、ラミン・カリムルー、サマンサ・バークスという最高のキャストを得て映画化。メガホンをとったニック・ウィンストン監督に、…

ディズニーミュージカル『美女と野獣』観劇レポート:美しき“愛の奇跡”の物語に“今”のメッセージを添えて

1995年の日本初演以来、劇団四季が9都市で上演してきたディズニーミュージカル『美女と野獣』が、初演で振付を手掛けたマット・ウェストの演出・振付でリニューアル。東京ディズニーリゾート内の舞浜アンフィシアターでお目見えした新版をレポートします。

『東京ラブストーリー』ジェイソン・ハウランド、豊田めぐみインタビュー:自分らしく生きようとする人々へのエール

1990年代にTVドラマ版が社会現象となった柴門ふみさんの漫画が、2022年秋、満を持してミュージカルに。作曲のジェイソン・ハウランドさん、演出の豊田めぐみさんに、創作のインスピレーションや2022年の観客に届けたいメッセージ等、たっぷり語っていただき…

『東京ラブストーリー』廣瀬友祐インタビュー:“究極のプレイボーイ”の内なる変化、繊細に描きたい

今月末に開幕する話題作『東京ラブストーリー』から、名うてのプレイボーイ・三上を演じる廣瀬友祐さんにインタビュー。日本の芸能史に残る名作に挑むプレッシャーをふまえつつ、舞台版の創作過程をどのように堪能しているか、お話いただきました。

渋谷真紀子の連載エッセイ『大夢想展』Vol.5「ブリスベン芸術祭:大自然と多様性を楽しむアートの祭典」

新進演出家、渋谷真紀子さんの連載エッセイ、第5回は渋谷さんが現在拠点とされているブリスベンの芸術祭について。人々の芸術との向き合い方、オーストラリアならではの課題、今年上演された傑作舞台等、写真とともにご紹介下さっています。

『キング・アーサー』小南満佑子インタビュー/試練さえ愛しながら挑む“運命の王妃”役:新星FILE vol.3

ヨーロッパで最も愛されてきた物語の一つ「アーサー王伝説」を舞台化したフレンチ・ミュージカルが、男女キャストで日本に上陸。舞台に加えて最近は映像でも活躍し、今回は勇者アーサーの妃グウィネヴィアをダブルキャストで演じる小南満佑子さんに、本作へ…

音楽座ミュージカル『ラブ・レター』小林啓也・森彩香インタビュー:“2022年の今、伝えたいこと”を舞台に込めて

今年35周年を迎え、近年は『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』等の作品が東宝によってライセンス上演されている音楽座ミュージカルが、2013年初演の人気作『ラブ・レター』を久々に上演。公演の度に大胆に作品をアップデートさせてきた彼らが今回、2…

『YOKOHAMA Short Stories』五十嵐可絵・岡本悠紀・田村良太・藤倉梓インタビュー:“知られざる横浜”へと誘う、五つの短編ミュージカル

横浜が舞台の5つのドラマを、書き下ろしを含む多彩な音楽と共に舞台化。それぞれにスタイルも全く異なる、実験的な河田唱子さんの戯曲に挑む実力派キャストの中から、五十嵐可絵さん、岡本悠紀さん、田村良太さん、藤倉梓さん、そして音楽監督の田中和音さ…

『COLOR』観劇レポート:人間という存在の奇跡と希望、丹念に描く

交通事故ですべての記憶を失った青年が、葛藤を経て踏み出した道は…。ヴィジュアル、サウンド、そしてキャストの演技が一体となって、人間という存在の奇跡をきめ細やかに伝える舞台をレポートします。

『シュレック・ザ・ミュージカル』トライアウト観劇レポート:無邪気な笑いと“等身大の苦悩”の共存

ウィリアム・スタイグの絵本を原作として2001年に公開された大ヒットアニメを、『モダン・ミリー』のジニーン・テソーリの音楽で舞台化した『シュレック・ザ・ミュージカル』が、日本に上陸。全キャストをオーディションで選出という点でも注目された舞台を…